県大会の感想

2005年8月3日
 これは1年遅れで書いているわけですが、県大会で印象に残ってるのは個人ではほとんどいなくて、バンドの青・SINGOとM☆MESTですね。文化祭や卒業ライブに行ってみるかなと思ったくらいですもん。7月26日に書いたような意味で、両方ともバンドとしてすごくいい雰囲気でね。なんかメンバー間に愛を感じるんですよ(笑)。
 特にM☆MEST(相模原総合)は力的にはもうひとつという感じなのかもしれないけど、活動が積極的で、顧問の先生の日記によれば、涙涙の素晴らしいラストステージだったらしいです。(http://www.touchie.com/n2006_3.html
 青・SINGO(大和南?)は実力もあってなんかスケールの大きさを感じたし、その後はあんまり活動してなかったようだけどもう一度聴きたかったなあ。と思ってたら、メンバーの日記を読んでたらまたやりたいって書いてあって嬉しかったです。みんなそう思ってたんでしょう。(http://ip.tosp.co.jp/i.asp?i=AOSINGOO

 詳細はまた書きたいと思いますが、川崎北の女子バンドのドラムが見かけちょっとクセがあるのは意外でした。

 あ、それと武井まどかさん(足柄)は今も割とひんぱんに聴きに行ってます。みなさんもぜひどうぞ。素晴らしいですよ。HPは→ http://pksp.jp/ibogeruge/
 
http://www5e.biglobe.ne.jp/~keion/contes05.htm 参照

1)アントニオ
2)ぱなてん
3)GRORY
開始時間に遅れてしまったのでこの3バンドはコメントはありません。しかしアントニオは「奏で人」で見ました。力のあるバンドだと思います。
4)M☆MEST →すんごく雰囲気のよさそうなバンド。特に生徒会長とヤマハSS(?)を持っていた女性ギターの組み合わせはいい意味での「妙」。
5)Non Stop →ちょっと外に出てたので全部ちゃんとは見てませんでしたが、勢いのあるバンドだったようです。
6)ファイデリティ →レベル高かったと思います。リズムセクションのお二人はミュージシャンとしての可能性を感じました。
7)青・SINGO →客席で聞いていた限りにおいては、ギターが大きくリズムセクションは引っ込んで聞こえてちょいバランス悪し。しかしティーンズ楽器店勝ち抜いただけあって力はありそうでした。
8)LADY BUG →オールドテイストを取り入れた楽曲はいいですね。特にAメロは演奏ともよく練られてました。
9)TISH →どんどんリットしてる感じのところがあって面白かったです。なかなかスケールの大きな曲だったように感じました。
10)Cherich →ギターの人、落ち着いていて説得力ありましたね。楽曲も聴き応えがあったと思います。
11)毒舌エクスタシー →林檎コピバンだけあってボーカルはよく似てました。本来アコギの方?はさすがにいいピッキングでごまかしのないギター弾いてたと思います。
12)へなちょこ信号
「男気のあるバンド」というだけあって、実に潔くてカッコイイ!! 感心しました。演奏も安定したようです。
13)SMARTIES →バンドとしそれほど練れてなくても、ひとりひとりがやることやってれば音楽になるという見本。特にドラムの方、ちょっとピコピコ動きが入ってましたが、実に強力でした。
14)補助チャリ →楽しい! 持ち時間の関係かちょっと早口でしたが、パフォーマンスは見事。
15)金本秀信 →正統派のアコギ弾き語りですかね。これからも期待できそう。
16)武井まどか →あんまり聞いたことない不思議な名曲でした。曲に詩、歌声、演奏がマッチしてて、さすがに路上で多くの人を立ち止まらせるだけのことはあります。
17)竹内香澄 →矢野顕子などアコピを使う人は多いですが、キーボード弾き語りの可能性を感じさせる演奏。声も高い方がきれいに出てました。
18)つみき →メンバーのレベルがなかなか高く、本格的な演奏といっていいでしょう。
19)DJ入江校長 →バンド名からDJの入ったコミック系だとばっかり思ってました。ハードなよさはちゃんと出てました。
20)MASTER PEACE →ドラムの人、佐野康夫に似てただけでなく結構鋭いところありましたね。ベースも目立ってました。
21)きのこ →演奏はまとまってました。カラオケで鍛え上げたであろう(笑)ボーカルの力はなかなか。2本指で弾くベースに萌え。
22)ゲストのHIGH ROLLERS →ギターが入念にサウンドチェックをしていただけあってバランスのいい演奏。ドラムはよく見えませんでしたが、ギターとベースはキャラも立ってました。
 

The hibiskas at PAGODA 7/26

2005年7月26日
 この日も娘と見た。高校生バンドバトルということで、ハイビスカスはトリ。

 最初のバンドは都立本所3年のギャルバン、ワイルドキャット。
 俺は基本的にはいくら若かろうと世界に通用するようなのでないと相手にしないことにしてるんだが、一方でレベルはいくら低かろうと、みんなでせいいっぱいやったみたいなバンドも結構好きだ。不思議なことにそういう努力ややる気、お互いを思いやるチームワークといったものは音に表れるような気がする。
 ワイルドキャットも相当にヘボだけど、雰囲気のいいバンドだ。いわゆる「萌える」バンドってのかな。またボーカルは歌といい人となりといい、かなりいいですよ。GOGOの心の旅なんかすごくよかった。まあこのレベルでは選曲が非常に重要ですね。

 2番目はなんかメンバーが全員揃わなかったとかいうことで、もともとバンドだったのが二人の弾き語り。結構上手かったし、やはりチューリップの青春の影をやったのには驚いた。流行ってるんだろうか?
 実はチューリップ、俺が中学から高校にかけてリアルタイムでよく聞いてたやつだったりする。

 3番目はハイビスカスと同学年で対バンしたこともあるリアライズ。これまたベース不在ということでボーカルが歌いながらベースを弾く。その割には様になってたし、結構カリスマがかってるところがあって力を感じた。

 さてハイビスカスについては、だいたいライブも安定してきた感じ(とはいっても曲順やアレンジは常に変えてるけど)。すごいいいよ! 娘さんも大満足!!
 
 
PS
 リアライズはその後、強豪が集まることで知られる宮地楽器のティーンズ予選を余裕で勝ち抜いてました。
 あと、ハイビスカスは7月、沖縄や茨城に遠征してきたらしいです。
 

七夕のゆうべ

2005年7月7日
 なぜかチケットをいただいたので、4月あたりに書いたソプラノ歌手の趙非さんのリサイタルへ。
 もちろん悪くはないんだが、観客もジジババばかりでね(人のことはいえませんが)。もっとジャンルにとらわれない創造的な音楽活動をしてもいいのではと思うが、なかなかそうもいかないんでしょうな。
 場所はキューポラのある町川口でしたが、キューポラって何?
 
PS
 実は知ってますのでコメントは不要です。
 
 この日は娘も参戦した。だけではなく、奏で人で興味を示した大手レコード会社からも何人か来てたが、箱の方も気合が入ったのかどうか、以前よりも音がよかったような気がした。
 このライブは、後で娘を始め何人かにメールを出してたように素晴らしい出来だった(何で俺には来ないのか?)。
 前回ちょっと気になった点、たとえばボーカルの声の通りやコーラスのバランスが改善されていた。後で聞いたらやっぱり誰かからのアドバイスがあったらしい。でも、たとえば「青」なんかで音量が大きすぎるからといって一人でコーラスするのは反対だな。実際、その後はみんなで歌うスタイルに戻してたし。あと奏で人での演奏を検討したのか、「人気者」はちょっとアレンジを変更していた。他にも変更されているものが多かったけど、こいつらいつどんな練習してるんだろうか???
 年に50ものプロのバンドを見てる娘は、始まる前は「高校生バンドのお手並み拝見」みたいな感じだったが、終わったら「ハイビがハイビが」ってもう昔からの特別なファンみたいな口ぶりだったよ。うーんわかるわその気持ちw
 あと娘は「へんてこルンバ」は名曲だって言ってた。
 ハイビスカスの曲は俺にとっては一聴ではよくわからないのが多いんだが、だんだん名曲に感じられてくるから不思議だ。しかしわかる人にはわかるみたい。
 
 このときの対バンで印象に残ったのは、MOMOのギター、そしてFROM03。後者は娘もかなり気に入ってたようだ。
 

奏で人 その2

2005年6月13日
 ところで結果だが、皆さんご存知かどうかわかりませんけど、アントニオが勝ち抜いた。なんか審査に時間がかかってたから嫌な感じがしたんだよな。
 でもハイビスカスにすごい興味を示した審査員もいた(クラウンだかなんだかの大手レコード会社の人?)。「シュールだ」とも言っていたんだけど、娘が音源の「人気者」を聴いて「負のエネルギーに満ち溢れている」と盛んにいってたのはそういうことだったのか、とその意味がやっとわかった。
 
 アントニオ以外では、アシッドマンの有名な曲をコピーしてた奴と、ベースラインが審査員に誉められてたのがやっぱりよかったと思った。全然バンド名とかは覚えてませんが。PAの関係か、全体的に音はよかった。
 
  
PS
 アントニオは、その後の決勝大会でも優勝して、新星堂チャンス2005に出る権利が与えられ、そこでもベストギタリスト賞を貰った。また、ヤマハのティーンズでも関東甲信越大会(ゼップ東京)まで行ったし、神奈川県高校軽音の大会では全部優勝か準優勝だった。
 また、ハイビスカスと仲良しの同学年バンド、マイルドピスタチオ(http://ip.tosp.co.jp/i.asp?i=36030690)も、奏で人の千葉予選を勝ち抜き、決勝でパフォーマンス賞を貰った。
 まあこのあたり、高校生としては全国クラスといっていいだろう。
 

奏で人 その1

2005年6月12日
 私が絶対の自信を持ってオススメする高校生バンド、ハイビスカスが、日本工学院主催の「奏で人」という高校生大会に出るというので、ちょっくら見てきた。この大会は、娘が昨年「体験手伝い」をさせてもらい、なかなか面白かったと言っていたものだ。
 場所は蒲田で、これは西東京予選だったのかな? 会場に入ったら、なかなかよさげなバンドが演奏していたのだが、これが後にいろんな大会やコンテストで活躍することになる、川崎北高校のアントニオだった。このバンドについてはまた触れることもあるだろう。
 さてハイビスカスだが、やはりその後大会やらでずっと演奏することになる「人気者」のロング(ライブ)バージョンの初演だった。中間部によく知られたノリのよいテーマを挟んで長くしたものだが、なんとこのときのベースはピック弾きだった!(その後この曲では一度も見たことがない) 演奏は圧倒的なパワーはあったものの、ちょっと荒かった。
 で、「あんまり大会向きじゃないなあ」と思ったので、演奏後にそう感想を伝えると、「いや俺達ライブ演りに来てるだけですから」とばっさり言われてしまった。なんか説教されたような感じもあったが、本当にそうだ罠と思った。結果は気にせずそういう考えでエントリーするやり方もあるだろう。やりたいようにやるのが一番だ。
 でもねえ、このバンドは大会にせよ箱ライブにせよ、他のバンドの演奏を真ん中からちょっと後ろの位置で、皆で並んでじーっと聴いてるんだよね(気に入るとちょっと前に出てくるw)。これはたぶん高校1年のときからライブハウスに出てて、まわりが怖そうな大人ばかりなので仲間で固まっていたというのがあるんだろう。いいろことを盗もうという意図もあるはずで、聞いてる姿も真剣そのものだ。
 で、俺が話し掛けたり帰ろうとすると、やっぱり皆で並ぶんだよ。運動部の部活みたい(笑
 ポリシーがあって素直な彼ら、これは伸びると思った。
 
 
PS
 しかしながら、彼らの他のバンドを鋭い目で(往々にして腕を組んで)並んでじっと見てる姿は、高校生だけの大会やライブでは結構威圧感があって、みんな怖がってたようです。
 

熱金魚が活動を休止

2005年5月28日
するというので、横浜は関内CLUB24WESTのライブに参戦。菊さん料金で安くしていただいて恐縮です。
 さすがに高校生ということでトップだったけど、いいパフォーマンスだった。菊さんのドラムは以前村上秀一に似てるって書いたけど、今回見たら動きも大きくてちょっと違った感じだった。
 気がついたのは、シンバルを叩く時に「華」があるってこと。ちょい前とか後ろとかいろいろ変えて叩いてるとああいう感じの動きになるのではとも思うがよくわからん。まあとにかくクラッシュに華のないドラマーは全然ダメだ。
 アフリカンな新曲もすごくよかった。強いて言うならあの「熱金魚のテーマ」だったか、ライドのカップで入るイントロ、もう少しやりようがあるのではと思った。毎回入りを変えてもいいんじゃないかな。長めの抑えたドラムソロをやってしまうとかもアリで。
 あと菊さんグリップどうするつもりなんだろ。(余計なお世話ですな)

 対バンは、COPPE.&.FNKY.SIMPSONS、87フッカーS、ポジティブズ、BASKとレベル高し。中でも87はなかなか気に入った。ポジティブズは吉祥寺シルバーエレファントをベースにその後もアクティブに活動してるけど、あんまり好きじゃない。最後の曲は説得力あったけど。
 BASKはTSMの今年の卒業生で、お洒落な歌モノバンドでなかなか力がある。ベースの人なんかルックスとプレイがイメージ合わない感じがしたけど、ああいう音楽として非常にツボを抑えたベースを弾いてると思った。ドラムもリスト固めでリズムキープに徹したあんまり目立たいプレイだけど、青山純みたいな良さを感じた。ルックスはフカワみたいだったけどw 二人のキーボードも腕利きだった。

 さて、熱金魚は一次活動停止だそうだが、音楽系の大学に進んだメンバーが多いという。ああいうインストものをやるのなら、個人の力量をそれこそ世界に通用するものにするくらいのイキオイで努力してもらいたいです。
 
 
PS
 その一年後、BASKのベースとドラムはぼちぼちプロのバックで演奏を始めてるようです。
 
 この日は娘に誘われてイベントを見てきた。
 前半はDJがいくつか出て、後半はレイ・ハラカミ、そしてシロップ16gの五十嵐の弾き語り、最後にアヒト・イナザワの新しいバンド(vola?)。

 娘の話ではDJもかなりいい曲かけてたらしいけど、全部パス。
 
 レイ・ハラカミはエレクトロニカっていうのかな? すんげえツボな曲がひとつあったけど、あとはちょっと退屈だった。
 バックに車や電車から見た風景を流してたけど、あれいいね。TVKでやってる路線バスの番組とか、はたまた免許関係で見せられる映像とかもなんか説得力あるよな。たぶんジッタリンジンの「プレゼント」と同じような心的機制によるものだと思うんだけど。

 シロップ五十嵐はなかなかよかった。娘に聞いても出来はいい方だとのこと。

 アヒト・イナザワの新バンドはアングラ風というかなんか変わった楽曲。やりたいことは面白いと思ったけど、あんまりにも大音量でバランスも欠いており、聴けたもんじゃなかった。演奏もイマイチ。特にベース。
 
 
PS
 レイハラカミのツボな曲は新アルバムのタイトル曲の「lust」でした。
 だいぶ後にアヒトイナザワ新バンドのアルバム聞きましたが、これはよかったです。
 

The hibiskas at PAGODA

2005年5月19日
 ハイビスカスを彼らのホームグラウンドである秋葉原PAGODAで見てきた。
 曲目は、Whyやおっちょこgirlをやってたかな。
 ホルスタとの対バンでもあったんだけど、時間の都合でホルスタは1曲目の半分も聴けなかった。なんかイメージとしては、ウルフルズみたいなコミックバンドみたいな感じだったんだけど、違ってたらごめんなさい。

 で、ハイビスカスはどうだったかというと、一言でいうと「お得」ですね。こんな楽しいライブを1500円とかで見れるなんて安すぎます。
 
 いいものやすごいものを見ると、思わず笑ってしまったり(ギャハハと笑う人もいればニヤける人もいる)、あるいは顔の筋肉から力が抜けて完全無表情になったりするもの(頬が緩むのはこっちのタイプかも)だが、その後何週間もライブを思い出して笑いが止まりませんでした。
 

K−FUNK

2005年5月15日
 KS氏のバンドというかユニットはK-FUNKという名前だった。
MCのKSに、バカテクの座って弾くベース、なんだかよくわからないドラムという組み合わせ。あとDJがいたかもしれない。

 確かタテイシミキトのバンドのベースも座って弾いてたと思ったが、K-FUNKのベースはなんかなげやりな感じなのだが、テクニック的には相当なレベルで、KS氏がベースを譲るだけあるかなという印象。名前どおりスラップを多用したファンク系のベースだった。

 ドラムは一見して本職じゃないね。ヒットに力が入らない感じで、動きが硬く、頭も引きずられて細かく動く。速いパッセージとかはちょっと大変そう。でもしばらく聞いてて、なるほどと思った。ちょっとうまく説明できないが、グルーブもいいし、不思議なセンスをしてる。本職ドラマーじゃない良さっていうか、「いい感覚してんじゃん」てな感じ。
 歌を聞かせるためドラムは小音量なんだけど、最近は迫力系のドラマーばかり見ているので新鮮だった。音がデカければいいってもんじゃない罠。

 K-FUNK自体の演奏は面白く、「なるほど」って感じに納得できるもの。後になって反芻すればするほど「ひょっとしてあれはすごくいいものだったかも」なんて印象が強くなるタイプ。ああいったたぐいのプロの歌をライブで見たことはないが、あんまり遜色ないんじゃないかと思った。
 もちろん全部KS氏のオリジナル。歌には節回しや歌い回しに決め技があって、卒業ライブでも見たが今回も出てた。
 すごくいろんな人に信頼され、可愛がられる人なので、いずれ世に出てくるだろう。
 KS氏のHP→http://my.minx.jp/mcks
 

わくわくバンド他

2005年5月14日
 この日は川崎セルビアンナイトでKS氏(2005/3/2参照)のイベントを見てきた。

 これは娘の高校の吹奏楽部OBを中心としたライブで、3月にも同じのに出かけたのだが、そのとき最後の方で目についたのがわくわくバンド。http://6426.teacup.com/wakuwakuband/bbs
 椎名林檎(東京事変)やaikoのコピバンだったのだが、すでに出番を終えていたシェリーのギターボーカルと「やけにレベル高いね」とか話しながら見ていた。東京事変のお祭り騒ぎ」なんてもう絶品。

 吹奏の連中は毎日練習してる(してきた)ことが多く、実に自然に楽器を持てるって感じがする。バンド連中がなんか最初から気負ってるようなところがあるのと対照的に、なんかもう生活の一部になってるというか・・・・。これで気迫というかオーラのようなものがあればプロっぽく見えるんだろうね。

 とにかくこの日は再びわくわくバンドを見たわけだが、市民ブラスバンドでも活躍してる連中で、腕は確かだ。これだけできれるコピバンはそうはないはずで、どこ出しても恥ずかしくない。社会人対象のバンドコンテストなんかでもかなり上位に行きそうだ。ブラスでやってるわけではないはずのボーカルとギターもかなりのレベルで、すごい楽しめた。

PS
 最初の方に出てた若者バンドが結構上手かったんだけど、何者だったんだろう。
 流行りモノのコピバンで名前は「ジョイトイズ」というらしい。
 ご存知の方は教えてください。
 

趙非さんの言葉

2005年4月18日
 その趙非さんの言葉ですが、ずっと後になって、椎名林檎や宇多田ヒカルが「自分の歌は好きじゃない」と発言している件について思い当りました。「客観視がまだできないのだろうか」とのコメントを見たことがありますが(近田春夫だったかな?)、そういうもんじゃないわけです。

 たとえば文章の場合、何にせよ部分的に物事を切り取るものなので、自分で書いたものの良し悪しは自分でもわかります。
 しかし、歌には「全人格」がモロに出てしまうとすれば、これは客観視は無理ですね。誰にでも(自分で重大と思う)欠点はあるわけで。
 それを完璧に客観視できる人はもう自己変革の必要のない、棺桶に片足突っ込んでるような人だけです。
 
 現役本職のソプラノ歌手とカラオケに行くという経験をしますた。っつても私は例によって歌いませんでしたが。

 で、その趙非さんですが、曲が始まるといきなり上体を左右にドッカンドッカンと大きく振るのには結構驚きました。人間兵器ならぬ人間楽器であるクラシック歌手の通例としてなかなか恰幅のいい人ですから、かなり迫力があります。やっぱりクラシック系というか音楽の基本は横ノリなんでしょうな。
 あと、歌い出しに非常に神経を使ってます。ここがプロとアマの境目でして、「適当に声を出して次第に合っていけばいい」みたいなボーカルが結構いますが、プロはまったく違います。出だしからびしっと決まり、完璧なビートが出てます。
 本来は生歌でも大ホールに響くような声量があるはずですが、もちろんカラオケでは抑えてました。
 彼女をよく知ってる連中は童謡や小学校の音楽の教科書に載っているような古い歌をリクエストしてましたが、なんか聴き終わったあと、身じろぎも拍手もできにくいような感じでしたね。凄いものを聴くとよくあることです。

 趙非さん曰く、「歌にはその人のすべてが表れる」。耳が痛いですが、まさにそのとおりだと思いました。
(またまた続く)
 

趙非さんについて

2005年4月16日
 上海で通訳兼ガイドをしてくれたのが、ソプラノ歌手でもある趙非さん。http://www009.upp.so-net.ne.jp/zhaofei/
 この人は本当にすばらしい人格者で、ジョンソンの『トイレにシャット』というCMでピアノを弾いている増井めぐみさんという方が http://plaza.rakuten.co.jp/megurin/diary/200212160000/ に書いた通りだ。

 決して怒らないというタイプではなく、誰に対しても時々怒ってるんだが(通訳として中国の人の対応にはもちろん、我々の集合時間の遅刻などw)、怒る方も怒られる方も全然根に持つことなく、特に怒られる方は素直にすいませんといえる感じ。たまにそんな人いるでしょ。

 とある大きな公園で夜、みんなで歩いていたのだが、彼女が一人離れ、足の不自由な物乞いの親子にお金をあげていたのを見て、「ああこの人は」と思ったね。連れの一人は「ああいうのは本当の子ではなくバイトみたいにどっからか借りてくるんだよね」と言っていたが、そんなことは百も承知のはず。
 クラシックの歌手なんて少なくとも日本のトップでないとそれだけで(リサイタルだけで)食えるわけはなく、趙非さん自身、通訳をしながら上海の母親に仕送りしてるような状況なのでそれほど裕福なわけではないんだけどね。

 俺も実はそういうのに弱く、上海では紙コップみたいなのを持って回ってくる女の子に小銭をあげたりしていたわけだが。
(続く)
 

上海に行ってきた

2005年4月15日
 1週間ほど上海に行ってまいりました。日本で報道されてるほどの険悪な雰囲気ではないですねやっぱり。でも帰って来る日(4月中旬)は警察の車を結構見かけたような気がします。
 中国は発展中とかいわれてますが、農業や手工業などの膨大な労働力による利益をごく一部の人が吸い上げてる状況がありまして、貧富の差はものすごいものがあります。
 発展といっても、ごく一部に集まった金で発展してるだけで、一種のバブルとしか思えませんでした。

 音楽に関しては、テレビで見てたら女子十二楽坊みたいなのや若者バンドも結構出てました。
 が、帰ってきてみたら日本で流れてる音楽の方がずっと「音楽的」なことを実感します。特にリズムセクションとか、やっぱりずいぶん違います。まだ見様見真似って段階なのでしょう。一方、民族音楽的なものもその本来の音楽的な面、クリエイティブな面は失ってると思います(これは中国に限ったことではありませんが)。
 
 東京へ出かける用事があったので、ついでにMPSに出ていた高校生バンドのハイビスカス(http://www.tosp.co.jp/i.asp?I=1stMonkeys)が出るイベントを見てきた。
 時間があったんでまずCDを車で聞いてみた。ジャンルとしてはバカロック? コミックバンド? いやいや決してそんなことはないですね。

 もともと音楽というものは、ユニゾンやハモリ、掛け声や合いの手、打楽器のリズムといったものから始まったわけで、これらをフルに生かした彼らの音楽は、まさに本質的なところを突いている。本物の中の本物である。
 いわゆる「オリジナリティ」があるのは一聴してもらえばわかると思うが、そういうレベルの話ではなく、いつの時代のどこの国の人間にもわかるとか、何度聴いても飽きないとか、そういったたぐいの普遍的な音楽だ。

 いずれ曲目を解説したいと思うが、アップテンポの曲はどれも強力にドライブする明快で親しみやすいテーマと前述の類がフューチャーされた構成で、実に楽しい。スローな曲はまたちょっと違った雰囲気があり、非凡な歌詞といいメロディを持つ名曲が揃っている。
 演奏やアレンジにはまだ難も見受けられるが、やりたいこと、言いたいことは強烈に伝わってくる。誰のセンスなのか、細かい部分でもありきたりやワンパターンに陥らず、至るところに音楽的な発見があって、これも飽きない一因だ。

 「基本的に全員で歌うところが多いです。意味のない音楽はやってません」という彼らの自己紹介文には、自負も含めてそのすべてが要約されている。
 ぜひ聴いてみてください。ライブもすごいですが、音源でもそのよさはよくわかるはずです。
 
 連休の最終日である昨日は、熱金魚はではなくK高校のOBのバンドを見に行った。名前は「ジャストペインテッド」。http://www.tosp.co.jp/i.asp?I=hotpainted&;;
 このバンドはドラムの好不調が激しいのが難点に思うが、しなやかなギターと腰の低いファンキーなベースはなかなかよろしい。
 力的には前書いたシェリーと同程度かな。リンクにあるシェリーを紹介した文には、「先輩達のバンドのはずだったのにいつの間にやら学年は下に。あら不思議」のようなことが以前は書いてあった。
 意外とアンサンブルで聞かせるタイプで、オリジナルはなかなか面白く、印象に残る曲が揃っている。ギターの人はミッシェルに心酔しているようで、以前見たライブでのストロベリーガーデンはすごい出来だった。中間部で太い音のギターソロが聞こえてきたときはおおっと思ったのを覚えてる。

 この日見た他のバンドでは、Good&Plentyがちょっと洒落た音楽をやっていた。
 あとはHOW-TO(http://www.h2.dion.ne.jp/~groove4u/ht/index.html)というのはギターボーカルのMCの寒さが身にこたえたが、かなりレベルは高いと思った。
 プロフィールを調べてみると、Good&Plentyのギター、フルートボーカル、HOW-TOのベースなど、しっかりした演奏を聞かせる人は専門学校を出てることが多いようだ。逆にいうと音楽で食っていくのはかなり大変のようである。

 ところでHOW-TOは、高校生バンドとしてはちょっと有名な横須賀市立Y総合高校の「CONCEIT OF BIRTH」 http://sound.jp/conceit-of-birth/ と知り合いらしい。てゆうか兄貴分みたいな感じなのかな? CONCEIT OF BIRTHも一回見てみたいバンドだ。
 
PS
 ジャストペインテッドのHPはバンドのそれとしては群を抜く面白さです。
 

TSMの続き

2005年3月22日
 そうそう、昨日は受付に西園まりさんがいてびっくり。失礼にも「最近音楽活動は何やってんですか」なんて聞いてしまったが、確かソニンの新曲でも弾いてましたね。すいませんですた。

 あと、TSMのセッション系の選抜メンバーによる演奏を見たかな。ベースの人なんか普通の高校の軽音の女の子みたいな感じだったが、いざ弾き出すとそれはもうしっかりしたもので、さすがにプロっぽかった。ああいうタテにゆっくり上下するノリってプロでよく見るよな。ドラムもそうだが、ウラを感じながらの余裕を持った演奏はなかなか。
 うーんでもどうだろう。この程度で(一流どころのスタジオミュージシャンと比して)十分使えるといえるんだろうか。よくわからん。
 
PS
 お名前は深井里美さんですね。http://yaplog.jp/sa-to-mi/
いい腕してるので結構注目してます。
  

TSM

2005年3月21日
 今日は、東京スクールオブミュージック専門学校(TSM)渋谷というところが主催する高校生の大会を見てきた。バンドはあんまり出ないということだったし、時間もなかったので熱金魚とそのあとの1、2バンドを見ただけ。

 昨日のと合わせて熱金魚についてちょっとコメントhttp://hp.kutikomi.net/nekkin/
 レベルは高いしちゃんと聴けるんだけど、正直、こういう音楽ならプロのを聴いた方がいいというのはある。(逆にいえばこのタイプの音楽でこれだけ勝負できるってこと自体が並々ならぬ技量を示しているが)
 誰か審査員も言っていたが、キメが甘いところがあるし、もっともっとスリリングになるはず。グルーブについてももちろん、楽曲も食い足りない感じがある。あと、もっとホーンやらパーカッションやらを入れると楽しそうだ。
 リズムセクションは相当なレベルに達しているが、ギターとキーボードの出音がイマイチで、曲の中で色が明確に出てこない(もちろんプロに比べての話で、またPAの関係もあるだろう)。
 演奏的には、二日目はきれいにまとまっていたけど、ちょい雑かもしれないが勢いという点では初日の方がいいと思った。二日目はMCの関係で勢いを殺がれた感じもあったね。

 さて、噂の菊さんのドラムだが、これはいいです。特に好みのタイプですね(グリップに気持ち違和感があるけど)。叩き姿は村上秀一によく似ており、特にタムを回したりしている雰囲気はそっくりのように思ったがどうだろうか。特に楽しそうに演奏してるのは素晴らしい。

 もう一人の噂の女性サックスのEさんだが、この人は面白いと思う。普通のサックス吹きとは違うちょっと不思議なノリをしており、指パッチンもただ一人、4拍目の裏に入れていた。
 ちょっと人と違う感覚をしているのか、何か考えて意識的にそうしてみているのかはわからないが、こういうのはいいと思う。顔というか雰囲気にも説得力があった。(なんちゅう表現だ)

PS
 菊さんのHPは http://blog.goo.ne.jp/hi-kick-hi-kick です。彼女はその後ギャルバン(ドキドキシェイク)を急造しましたが、ティーンズで全国大会まで行きました。彼女の力からしたら当然ですけど。
 

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