件のイベントは、特にプロには何人かに断られたらしく、たしか10月に入っても出演者が完全には決まってなかったと記憶している。私の方からも、9月過ぎにはこのBLOGで書いてきたようなミュージシャン情報を連絡したりした。特にアコースティック系は候補自体が少なく、誰かが降りてしまった後、まずYHMFで一緒だったボンキャリハーツに声をかけていたようで、さらに、最後に出演依頼しているプロの返答待ちとのからみで、武井まどかさんの音源も聴きたいといわれ、MDを送ったりした。
 最終的にはそのプロにも断られたのだが、武井さんについてもやはりライブで聴いてないということで出演は依頼しなかったようだ。私としては、確かにボンキャリハーツはユニークで面白いものの、YHMFでやった曲はそれほどいいとは思わなかったので、むしろちょっと心配だったのだが(めぐる君も他の曲は聴いてなかったと言っていた)、本番ではなかなかいいパフォーマンスを見せてくれた。
 
 表題の「行かなかったライブ」というのは、10月14日のハイビスカスのPAGODAでのライブのことで、「上野野外ステージに向けて10月最後のライブ゛となります。新曲もやります」と案内があったにもかかわらず、どうしてだか行かなかった(もちろんなにか理由はあったはずなんだが、覚えてないってことはたいしたことなかったんだろう)。
 こういうのは、やっぱり多少無理しても行った方がいいようだ。結構反省している。
 
PS
 ちなみに、最初に出演依頼したのは熱金魚だったんですが、すでに活動休止を決めていたので実現しませんでした。
  
 今、大急ぎで書いてるのは、主に自分の覚えとしてなので、公開するにはちとさしさわりのある部分もあるかもしれないと懸念している。が、そんなこと気にしてられねえ。

 まず、これまであんまり書いてなかったが、ハイビスカスは春先から、この11月に上野野外音楽堂にて独自イベントを企画していた(http://www.geocities.jp/it_is_so_easy_2005/)。やっぱり既成のイベントって、ちょっと大きくなると必ず何人ものジジイがハンコ押さないと何も始まらない。
 話は変わるが、あのエヴァが成功して公式のお祝いの会があったが、そこには数え切れないほどのジジイが出席し、一方で、ガイナックスの面々はそんな会なんかシラネーヨって、一人も出なかったらしい。そういう話を聞くと、ガイナックスは大したもんだと思うが、既存のルートに乗るとはやっぱりそういうことなのである。
 で、それはMPSでもYHMFでもティーンズでも、本質的には同じわけだ。
 それをいさぎよしとしないのが、娘曰く「日本では稀な、真のパンクバンド」、ハイビスカスの真骨頂(まだまだそれを凌ぐ真骨頂は次々に出てくるが)。たとえばそのBLOGには、
「(フライヤーを)『おとなのオモチャ屋』にも置いてもらっちゃいましたよ。イベントのイメージなどをためらわずにこういうところにバンバン置けるのは、自分たちで運営しているからこそですね。YHMFにはできんだろ。ははは」
とあって、ひとつ間違えると敵を作りかねない感じもあるが、とにかくその熱意と努力には頭が下がる。と同時に、何か忘れていたものを思い出させる。
 
 この日は娘さんの高校のOBのKS氏(http://my.minx.jp/mcks、ちなみに写真の人はKS氏ではありません)の主催する吹奏楽部関連のイベント。
 これまたあんまり記憶がないんだが、思い出せる範囲で。
 まず、わくわくバンドは、椎名林檎の曲はあまりなく、もう一人ギターが入って、結構ハードなギターロックをやってたようだ。ちなみにこの人はコジマ氏http://ko-zy.web.infoseek.co.jp/)。とりあえず仕事にしてるようで、さすがにいいギターを弾く。やっぱりそこは娘の高校のOBってことで、これからもがんばって欲しいと思う。
 KS氏はいつもなんだかよくわからないユニットで出てくるんだが、この日は大男との二人組みだった。相方としてもちろん悪くはないんだけど、KS氏と並んでるとね・・・。でもすげえいい奴みたいだったよ。いつぞやも書いたが、それにしても同級生に何人もこういうのがいるK崎高校はいったいなんなんだと思う。
 あと、ハイテンションズのボーカルの方、歌詞カードをずっと見ながら歌うのはいい加減やめてもらいたい。こればかりは苦言を呈しておく。
 
PS
 娘は、なんだかんだ言ってこのKS氏のイベントには顔を出そうとしないのだが(たぶん友達や知り合いに会うのが嫌なんだろうと思う)、レベルも高く、すごい楽しめて俺は好きだな。
 
 武井まどかさん(8/3参照)のライブは、8月に行ってもうしばらくは見なくてもいいかなと思ったんだけど、仕事帰りに寄れるのでつい9月、10月と行ってしまった(まるで悪いような言い方スマソ)。
 いや、9月の方は珍しく対バンが何だったかさっぱり記憶がないんだけど、もしかして行ってなかったか?
 ともあれ、何曲も通して聞いた印象では、あんまり好きじゃない曲や演奏がそりゃ1つづつくらいはあるけど、ほとんどいいよ! アコギってのはよくわからないが、ギターもすごい上手いんじゃないかと思う。
 ただ、まだ「キレイな歌と演奏」という感じがあるかな。これは歌詞の関係もありそうで、もちろんちゃんとまとまってるんだけど、俺なんかにとってはちょっと「難しい」歌詞なんじゃないかと思う(彼女のサイトで見てください)。
 でも、これから力強さや感情を揺さぶるものとか出てきそうだ。弾き語りとは違うだろうけど、高校生バンドなんか1ヶ月見ない間にものすごくよくなってたりするからね。
 
PS
 この日は、熱金魚/ドキドキシェイクの菊さんの先輩がドラムのバンドが、昔風のフュージョンをやってたので上のような表題をつけましたが、書き出すと結構難しいのでやめました。しかもその日はそんなこと考えてません。実際に考えたのは2006年7月25日です(笑)
 
 この9月あたりから、ドラムのフォームが気になるようになって、見ただけで好き嫌いが激しくなってきた。
 ひとつは頭というか上体の動きで、これは腕や足の運動量やモーメントを打ち消すような動きをしなければ合理的でない。つまり、腕や足が下ろされてくる時には頭や上体は逆に上に動いてなければならない。(昔書きましたが私はかつてとある競技のオリンピック強化選手でありまして、工学系だけにバイオメカニクスはだいぶ研究したもんです)
 速いテンポの曲では、プロでもわざとヘッドバンキング風を狙って1、2、3、4拍で頭を少し下げて叩くことはあるが、これは例外。ほとんどのプロは頭が下がらないから、今度観察してみてもらいたい。
 最近見た中では、上がる動きが大きいのは坂田学。佐野康夫は逆に動いているように見えるが、実際には下がり切って上昇を開始してからヒットしている。ザゼンの松下はスローな曲では自然に頭が上がるが、ちょっと速くなるとヘッドバンキング風に首だけ大きく落ちるようになり、そのあたりが整理できてない感じでドラミング全体が苦しげに見える。
 表拍で頭を下げるドラマーは、パワーロスがあって入れてる力のわりには音が出てこないだけでなく、当然ながら首が落ち背中が丸い傾向がある。
 とはいっても頭だけ上げりゃいいってものでもなく、上体全体が動けば(マスつまり運動量も大きいので)必要な動きは少なくて済むし、首まわりの筋肉がやたらと疲れるってこともない。一流プロに多く見られるのは、むしろ右を見たり左を見たりするゆっくりめな左右の動きだ。
 まあドラマーでもアスリートでも、体の合理的な動かし方は、誰に言われなくても本能的に出来なきゃ一流とはほど遠いし、望み薄といえる。
 これからも特に名を出すことはしないが、ライブを見て特にコメントしてないドラマーは、私の目からすればほとんど失格である。(もちろん見逃したいいドラマーもいると思うけど)

PS
 女性ドラマーは筋力が比較的弱くまた軽いので、力学的に自然な動きになりやすいし、むりやりヘッドバンキングする癖のあるドラマーも少ないですね。ドキドキシェイクの菊さんもスネアの2拍4拍で頭が大きく上がるタイプですし、後に見たチェンジの更科さんもそうでした。足柄高校のスティラのドラムの方はキックの反作用で1拍目に上がるタイプだったように記憶してます。いいですよー。(オリンピックで有名なった某解説者風)
 
 このリアライズ企画は、有力10代バンドがいくつかまとめて見れるってことで、巨大掲示板バンド板10代バンドスレで結構書き込みのあったもの。
 面子は、WILD CAT、REMAINS、BLACK DENIM sus4、The hibiskas、マイルドピスタチオ、Reverse6、Real-ize。9/25の鶴見トップスもかなりだったが、この日はそれ以上の人が集まってた。
 開始時間を間違えてしまい、この前書いたワイルドキャットにはぜんぜん間に合わず。
 BLACK DENIM sus4は途中から見たが、ドラムが割としっかりしているなと思ったくらいであんまり書くことがない。
 ハイビスカスは春から、少し荒いのと、それに見合う演奏力がついてまとまってるのを繰り返している感じで、どんどん成長している。
 マイルドピスタチオは初めて見たが、恋愛ロック? 調子のいい曲が多く、キラーチューンってぽいのもある。キャラはベースばかり目立つけど、3人ともいい感じ。ドラムはもう少し型を外したドラミングでもいいような気もするが、なかなかいい。さすがにハイビスカスのめぐる君とお互いライバルと認め合ってるだけあって、彼は割と有望ですよ。
 Reverse6は一学年上のバンドでさすがにまとまっていた。ミクスチャーっていうの? これだけ聞けばちょっと面白いけど、どうなんだろ? 娘さんは何かによく似てると言ってたが。
 Real-izeはティーンズ楽器店予選とかを有無をいわせず勝ち抜けるような、すごく力を感じさせるバンド。やってる曲はどうってことないような感じもあったが。最後にマイルドピスタチオの曲をやってすごく盛り上がった。
 全体的にはかなり評価できるイベントだったと思う。
 
 久しぶりな感じの秋葉原PAGODA。ハイビスカスについては特にはないんだけど、11月のイベントへ向けてそろそろ忙しくなってた頃だろう。演奏の方は文句なく、ほんとこんな安いチケット代で申しわけないくらいだ。

 対バンは音座、HDL、ハッカドロップス、あともうひとつあったような気もした。和太鼓がこの日だったけ?
 音座はたぶんPAGODAの店長好みなんだろうねw。もうひとひねり加えれば面白くなりそう。
 HDLはあんまり好きじゃない。
 トリ?のハッカドロップス(http://ip.tosp.co.jp/i.asp?i=haccadrops)は1曲だけしか聞けなかったんだけど、アレンジとか結構工夫されてて、演奏も悪くないと思った。このバンドはなかなかいいよ多分。
 
 ドラムが「スリリング」という言い方をしたけど、まあとにかくプロのクラッシュなりフィルなりはドカンと来るものだが、もちろん最初から最後までそういうのを入れっぱなしということはなく、来ないかと思ったら来る、来るかと思えば来ないからスリリングなわけだ。普通のパターン叩いててもドラマーのレベルってのはわかるから、ほとんど来なくてもスリリングに感じる場合もある。あの青山純みたいに一曲を通してオカズをまったく入れなくても。
 そして実際には、ドラムがスリリングなことを入れるのではなく、フロントがやる方が効果的な場合も多い。ごく最近(2006年7月)、伝説のドラマーで、現在は売れっ子ドラムテックの三原重夫氏は自身のBBSでhttp://www.interq.or.jp/drums/mihara/)、「ドラムのシンプルは、実は、非常に「多彩」なのである。」と指摘している。
 氏のサイトは出色なのでぜひお読みいただきたい。特にリズムセクションをやってる方におすすめする。 確かチャットモンチーなんかも三原氏がドラムの面倒を見てるはずだ。

PS
「有名なジャズの管楽器のリーダーバンドのライブで、そのリーダーがいかにもこれから吹き出しそうに楽器をいじくったりカウントしたりするのだが、吹き出すふりをしてはやめ、その繰り返しで一向に吹かない。そのうち一曲終わってしまったが、見ていた観客は「これぞジャズ」と大変な感銘を受けたという。」
という話に似てる気がします。
 

鶴見トップス

2005年9月26日
 去年の文化祭の二日目の後夜祭は無理を言って見せてもらったのだが、今年は夕方からは鶴見トップスのイベントを見てきた。面子は、EMERGEN$Y LADDER/White Crow/ジェットモグラ//SUPREMEN/HIGH-LIGHT/Dolphin’s Blest/.item/THE HUMAN SPILITS/$PL!Tというもの。
 一番見てみたかったのはWhite Crowだったが、うーん、まだまだ音がしょぼいかな。他の成人バンドが強力なのであからさまに目だってしまう。曲ももっといいのをいっぱい書かなきゃ。しかし名曲「自由が丘」はYHMFの時よりよかった。
 音ということに関しては、ラスト1曲だけしか聴いてないが、EMERGEN$Y LADDERの方が太くグルーブのある演奏だったような気がする。
 全体を通して印象に残ったのはSUPREMEN(http://www.kit.hi-ho.ne.jp/gerorin)。やってる音楽はそれほどでもって感じだけど、ドラムがいい。アマチュアではめったにないクリテエイティブかつスリリング、と思ったんだけど、後で調べてみたら、音楽大学打楽器科卒で、打楽器アンサンブルのメンバーとして渡辺香津美と競演したこともあるプロがサポートしていた(遠藤真治氏)。

 あとのバンドは、そりゃ腕に自身はある連中ばかりなんだろうけど、ありきたりでぜんぜん面白くなかった。音もどれをとっても大体一緒だし。大体音量でかすぎだよ!
 これは一般的には「お得なライブ」なんだろうけど、俺にとっては途中からぜんぜんお得じゃないどころか苦行ですた。

 帰りは2時過ぎまで打ち上げだかなんだかをやってきた娘さんをピックアップして上大岡へ。

PS
 そういえば2006年4月から鬼面さんが鶴見トップスで働いてますので、興味のある方は行ってみて下さい。いればすぐわかるはずです。
 

文化祭の続き

2005年9月25日
 軽音は体育館での演奏。
 川崎ボトムズアップから呼んでるPAのセッティングに時間がかかっていたが、音は素晴らしいものだった。1年女子のスネアの音なんかほんと深く吸い込まれそうないい音でね。(娘さんも音よかったねえと言っていた)。
 演奏は、どのバンドもまあ音のよさに助けられたって感じで、残念ながら今年卒業したスーパーミュージシャンとは比べものにならない。
 力不足のバンドって、リズムセクションが(音量とは関係なく)張り出して来ず、なんか萎縮して聞こえることが多いんだけど、男子バンドはほとんどそんな感じだった。しかし正直な話、ここまで演奏できるようになるとは思ってなかった。まあ先輩方を見ていたし、腐っても県川って感じかな。
 2年バンドは、男ギターと女ベースはなかなか使える。1年女子バンドはボーカルとドラムが感じがよく、グルーブも意外なほど出てた。

 そういえば、3年バンドのラスト1曲の途中で、ベースの元部長&元生徒会長のキム君が鬼面さん(3/18参照)をステージに引っ張り上げてベースを譲ってた。彼女のプレイを見るのは半年ぶりだったけど、相変わらず強烈なベースだった。

PS
 軽音を離脱した3年バンドがあって、後夜祭には出てきたそうだ。軽音顧問の先生のHPによるとよかったらしいが、なんせ娘さんがまったく興味を示さないので、情報がない。
 

文化祭

2005年9月24日
 24、25日は娘さんの高校の文化祭。校舎も新しくなり、単位制になって入学した3期生の手腕が問われるところだが、今回は副実行委員長ということで一手に仕切ったようだ。
 去年もいわゆる偏差値の割には意外といい文化祭で、元気があっただけでなく、車椅子の生徒を楽しそうに押していたり、誰かに席を譲ったりするやさしい子がいたり、見るからに外国人も含めていろんな奴がいたりで、割と感心して見ていたんだが、今年はそれにプラスして創意工夫があった。有志の出展も多くバラエティに富んでいて、展示レベルとしてもよくやってる方だろう。風雨という天気にもかかわらず人もたくさん来てたし。
 何かというとめちゃくちゃなことを言い出す生徒側と、めんどくさいことはごめんこうむりたい学校側との間に立って結構苦労したと娘さんは言っていた。

 吹奏楽部は満員キツキツの小ホールで演奏した。ディープバープルメドレーとかやりだして「おおっ」と思ったり、1年のサックスがものすごいいい音で「こいつは何もんだ?」と思ったり。でも全体的には結構あちこちボロボロだった(笑)。よくあるよくある。

 初日の後夜祭は、昨年に引き続きカラオケ大会。結果も昨年と同じで、1位は1年のTさん、2位は3年のMさん。Mさんは声優のオーディションをフリーで受けていくつか仕事にもしており、アニソンでもやっぱり金取ってたりする人。それを抑えて2年連続優勝したTさんは、柴咲コウそっくりで、本人よりはるかにうまいとのこと。一度聞いてみたいもんだ。
 

川崎北文化祭

2005年9月18日
 ちょうど第三京浜を走っていたこともあり、ちょっと寄り道して県立川崎北高校の文化祭(の軽音の演奏)を覗いてみた。本当は強豪といわれる吹奏楽の方が興味があったんだが間に合わなかった。
 軽音は体育館でやっていて、昼過ぎから出てたのは2年以上のバンドだけ。
 3ピースの女の子バンドが2つあって、まあ似たような感じかな。曲もそこそこ。3年の方はドラムがかなりよくて、県大会で見た印象と少し違った。ギターもまあまあ。ちゃんとやればまだまだ伸びそうだ。
 2年の方もいろいろ欠点は抱えていそうだが(そりゃ高校ではじめた2年目のバンドに欠点がなかったらおかしな話だが)、むしろ気にせず楽しくやった方がよさそうだね。
 3年女子のコミックバンドみたいなのは、今回あらためて見て、かなり創意工夫に満ちたバンドであることがよくわかった。特にドラムについては、やっぱりあんまり好きなタイプではないが、やろうとしてることはクリエイティブだと思う(実際にできているかは別として)。なんか見て評価が一変したな。
 アントニオは、なんといったらいいんだろう、各楽器とも基本が出来ててレベルが高く、アンサンブルもしっかりしている。実績が示す通り、ティーンズの大会向けとしてはかなりのレベルだ。
 ただ俺には食い足りない気がしたんだが、その原因は各楽器の何かしらの気合なのか、あるいはやってる音楽が何かの2番煎じ的なものになっているのか、いろいろなケースがあると思うが、アントニオの場合はどうなのかはあんまりよく考えていない。
 あと、PAがあんまりよくなかった。スネアの音が取れてないことくらいはすぐ気づかなくちゃね。でも自分たちの手でやってるのはすごく評価できる。
 昨日は3月15日でもちょっと触れたシェリーのラストライブが川崎ボトムズアップであって、娘さんはそっちを見に行った。
 シェリーはわりとアクティブにライブをやっていたので、友達バンドも多く、すごい人だったそうだ。箱も高校1年の頃から出てるホームグラウンドで、スタッフからも「もう今日はなんでもアリ!」が出たらしい。ギタボのサセショウゴ氏はもう最初から涙目だったそうで。
 あー俺も行きたかったなあ。

PS
 サセショウゴ氏はたしかガイジンがボーカルだかのバンドをやってると思ったんだけどどうなったかしらん。
 
 この日もハイビスカスで、渋谷チェルシーホテルにて東放学園のアマチュア支援によるライブ。
 対バンは、名の知れない若者バンド2つとコインパーキングとブラウニー。この二つは東放学園卒のバンド。コインパーキングはファンク系、ブラウニーはオールドテイストの楽しい系のロックンロール。両方ともさすがに演奏力は高い。
 ブラウニーは前にも見たことがあり、基本は変わってないけど、お客さんもついて結構強力になっていた。同じ曲でもよくというか、すごく楽しく聞こえた。ドラムだけでなく、テレキャスのギターはバッチリな感じだった。

 ハイビスカスは、連日の疲れもあったのに加えて、楽屋とステージの冷房が強力で、体が冷え切ってたらしい。ちょっと集中力を欠いた部分があったようだ(「青」でのドラムバッキングのところなんか大失敗してたw)。しかし特に後半は問題のない演奏で、客も乗せていた。

 実はこの日、四人囃子の岡井氏と坂下氏が見に来ていた。完調ではなかったのが残念だったが、悪い感想ではなかったし、坂下氏は立ち上がってみてくれましたよ。

PS
 ブラウニーは今はBUCKIN DUCKと名前を変えてるようです。http://ip.tosp.co.jp/i.asp?i=sr12345
 
 何かあったかといえばやっぱり何かあったハイビスカスのYHMF(ヨコハマ・ハイスクール・ミュージック・フェスティバル)2006。
 夕方には娘さんをリキッドルームにデリバリーしなければいけないため、とりあえずハイビスカスだけ見れればいいってことで、前座の中の森バンドは最初から省略。

 いくつか印象に残ったのを挙げると、ホワイトクローは曲も演奏もよくて優勝は妥当ではないかと思ったり、田中綾美さんのに部分的にすごく好きなところがあったり、帰りがけにエマージェンシーラダーチラッとだけ聞いて「お、調子いいじゃん」と思ったり。
全体的には、ドラムがキモな楽曲をやってるバンドが多いのにドラムが弱いってのはどういうことだと思ったり。アコースティック系もあんまり好物なのはなかったな。

 ハイビスカスなんだけど、機会があればビデオでも見てもらいたいが、YHMF史に残るパフォーマンスだったと思う。
 最初のめぐる君の雄叫びから結構圧倒されたが、特に「ぼくらはそんな形」ってところは説得力ありすぎ。そしてテーマのコードがなんとも深い音で聞こえてきたときは感激しましたよ。
 こういう会場ではいつも娘さんと携帯メールでやりとりしてるんだが、終わった直後のは、俺「やっぱすごいな」、娘「一石を投じに来たのか」というもの。他に「鳥肌が立った」「最後は楽器壊すんじゃないかと思った」など、大体同意見。
 後でビデオを見直し聞き直すといろいろ発見がある。演奏は確かに荒い部分も多いけど、後で聞いてみると意外とまとまってる。中間部などはドラムがすごく充実していて、アンサンブルもいい。
 引きで見るとドラムのスティックの動きが大きくてメリハリがあり、しかも安定しているのがよくわかる。プロドラマーで見るような動きだ。
 細かいところではイントロの「せいっ」という掛け声、最後の方での自然に出てしまったという感じの「力の抜けた」フィル。やはり最後でギターの本当に嬉しそうな楽しそうな顔がスクリーンに大写しになったのを見て、「ああやっぱりこのバンドはすごい」と思った。

PS
 何があったのかを書き忘れましたが、演奏の中間部でボーカルが後ろ向いてジーパンを下げてケツ出しサービスしたのと(銀杏のように前ではなかったのが残念ですが)、最後でやっぱりボーカルが20万円のワイヤレスマイクを投げて壊してしまったことくらいです。
 ああそうそう、最初の紹介でめぐる君が「チンポー!」と叫んでまして、私は娘に「今のもひどいがそれより本番で何かやらかさないか心配だ」とメールしたら、「きっとやるよめぐるはそういう奴だ」と返って来ました。
 なんかイベント自体に納得いかない点もあったたらしくて、あとでドラムのめぐる君がスタッフのBBSに「ちょっと暴れてみました」なんて書き込みをしてたようです。
 

ハイビスカスのTMF

2005年8月21日
 いわずとしれたヤマハのティーンズミュージックフェスティバル。ハイビスカスはラオックス店にエントリーとのことで、路上ウォッチングを兼ねて秋葉原へ向かう。
 最初のバンドを2つばかり見たあと、完成間近の駅前広場へ行ってみると、なんでも先週あたりから取り締まりが厳しくなったとのことで、なんか変な雰囲気だ。警官らしき人影を見て演奏をやめるバンドがあり、次いでそのまわりもやめ、やがて広場全体がシーンとなる。さかんにキョロキョロしてる人があちこちにいる。なんなんだこれは。
 そんな中、娘さんの好きなトイミサイル(http://toymissile.z1.bbzone.net/index2.html?)をちょっと聴いてきた。何かで使われてる曲(月?)は結構いいよね。ベースラインも味がある。女の人のドラムはちょっと硬いかな。もっといいかげんにいろんなアプローチとかやってみればいいのに。
 路上は結構見てるけど、力のあるバンドとあくまで趣味自己満足の両極端って感じがする。前者は路上でも人を止める自信があって、少しでも人に知ってもらおうということなんだろう。後者はまあどうでもいい。プリキュアもコスプレも黄色いアンプも興味はありません。しかし、歌って踊る制服女子高生を中年男が3人ほどで取り巻いて写真を撮ってるのにはちょっと驚いた。
 ラオックスに戻ってハイビスカスの「人気者」を聴くが、このときはなんともいい意味で力の抜けた演奏で、めぐる君の何気ないフィルなんかまるでプロのりハ見てるみたいだったよ(実はそんなもの見たことはございませんがw)。他に3つくらい見て、ああこりゃ楽勝だろうと思って帰ってきた。

 で、結果は数日後に聞いて知ったんだが、なんと賞もなんにもなかったらしい。ハイビスカスの後にやってたキーボード弾き語りが勝ち抜いたんだっけかな? それ俺も見てたんだけどなんだかなあ・・・

PS
 ティーンズはヤマハのいろんな思惑もありますし、歌詞も事前にチェックされますし、遅刻とか態度も採点されると聞いたことがあります。ハイビスカスは超大遅刻だったらしいし、曲間によく知られた歌謡曲のテーマ(二人のアイランド?)を挟んだのも問題だったのかもしれません。いずれにせよ門前払いって感じですかね。
 そういや、演奏後のインタビューを一部のメンバーは拒否してたし、やっぱり何かあったんではと想像します。
 
 これもまた前後がおかしいがご勘弁を。
 ハイビスカスのHPには載ってないけど、8月14日は中野区鍋横地域センターでやるイベントにボーカル抜きで出るというので見に行った。
 めぐる君が右用のギターをそのまま左に持ち替えて歌い(弦が上下反対になる。俺の高校の同級生にもそうやってたヤシがいた)、本来ギターの正輝君がドラム。ちょっとしたテーマというかフレーズを短い曲に仕立ててるんだけど、結構決まってる。こういうの得意なんだね。ベースなんか弾くライン弾くラインツボだった。「伊右衛門と俺」なんて予定曲もあってドキッとしたよ(笑
 ハイビスカスの後は、ギター弾き語りの廣瀬哲也氏http://kazpa.at.infoseek.co.jp/)。本来はツアーサポートなどもしてるミュージシャンとバンドで出る予定だったのが弾き語りになってた。すごくよくてめぐる君も気に入ってたようだ。
 ラストがなべロックの幹事という感じの「元スタバンド」。これまたギター、女ベースともいい感じでまとまっている。曲もいい、というか一部では有名だったらしい「ヌカチネ」?というアマチュアバンドの曲をやってて、構成やアレンジには難もあるけど、ほんといい曲で感激しましたよ。
 アマチュアにも名曲はあって、たとえばそのバンドが解散したらその曲はどうなるのかなあと考える時があるんだけど、その周囲のバンドが歌い継ぐってのもありだよね。

 なべロック、結構苦労してお上に企画を持ち込み、いろんなところに協力してもらってやってるらしくて、その努力には頭が下がる。形なんか二の次でとにかくいいミュージシャンがいいパフォーマンスを示してくれるイベントなので、みんな見てやってくれい。
 
 その後ハイビスカスのドラムのめぐる君とメールしてて、彼も数年前このコンサートでソウルフラワーユニオンを見たとか、彼は寿のメンバーを知ってるとかの話を聞き、ちょっと驚いた。
 今の寿はギターの宮城善光とボーカルの女性のユニットで、これにサポートが入ってまあノリのいいトロピカル系?のロックをやってる。アコースティックのアルバムもある。
 しかし昔イカ天に出てきた寿は、ギター以外はメンバーが違い(女がボーカルというスタイルは同じだが)、実にアバンギャルドなバンドですごく好きだった。ギターも繊細なジミヘンみたいな感じで。
 特にイカ天の初期のイベントに出たときの「星条旗の向こうに」?なんか、痺れるような曲と演奏だった。今回、宮城氏に昔の音源はないか聞いたら、やっぱりそういうリクエストが多いので考えてるという話だった。寿→http://www.kotobuki-nn.com/
 
 16日を先に書いてしまったので、17日付けで12日のことを書くことにする。
 この日は横浜のドヤ街で行われる寿町フリーコンサートを見に行った。昔から東南アジア南米などのエスニック系のバンドや、日本人ならアングラ風というかいまどき流行らない昔のロックというか、そんな感じの連中が多く出演しているようだ。
 もう20年も前、俺の妹のフィリピン人のダンナのバンドが出演したことがあって、ちらっと見たんだけど、必ずしも誰もが安心して見れる感じではなかった。(酔っ払って無茶苦茶やるヤシが必ず出てくるんだよな)
 しかし、今回見たらお洒落な若者も結構外から見に来てるようで、雰囲気はだいぶ変わった気がする。

 気になったのだけ書くと、まずは寿。これはちと長くなるので明日に回そう。
 次は金尾義郎バンド with 酒井泰三(探したけどHPはなさそう)。ベースとギター二人がめっちゃ強力なバンドで、いろいろやってたけどファンク系の曲がすごく気に入った。酒井氏のギターは轟音すぎw。寿もそうだけど、もうちょいドラムがガツンと来ればいいと思った。
 最後は友部正人。この人は若いときは絶賛する人が多かったようだが、中年以降賛否両論が激しい。簡単に言えば歌詞を大切にする昔のフォークなんだけど、俺にとってもここのオーディエンスにとってもちょっと繊細すぎだよ。歌詞は日常の一部を切り取るのはいいと思うんだけど(つーかそれよりやりようはないが)、できるだけそれを普遍的なものまで高めていかないとね。実際は不可能と思うが、いつの時代のどこの国の誰もがいいと思ってくれるのが理想だろう。
 まあその繊細さや感受性がいい方に出ると、あの矢野顕子がカバーした名曲、「愛について」が生まれるわけだけど。俺、矢野顕子の出前コンサートでのこの曲をテレビで見て、涙が止まらなかったもん。(俺も涙もろくなったもんだ)
 この曲は多くのサイトで言及されている。皆さんもぜひ1回聴いてみることをオススメします。
 
↓でも書いた武井まどかさんのライブに行ってみた。
 県大会でやってたやつ以外にもいい曲が結構あったなあ。音源はなくて残念。時間があれば時々顔を出してみようと思った。

 さて、見た直後は「ひでえ対バンだな」と思ったんだけど、しばらくすると印象が変わってきた。
 高校生バンドLED NAKEDは、後で調べたらライブ2回目らしくて、その割には音楽になってた。ドラムは現時点でもかなりのもので将来有望。音楽性の幅の広さが武器だねこの人は。バンドも効果的な練習をすれば短時間でいいアンサンブルになりそうで、雰囲気も悪くない。また見てみたいバンドなんだけど、サレジオってことで受験がありそうだね。

 Baby’s Snore(だっけ?)は女ギタボがエレアコの3ピースで、やりたいこと、やってることはすごく面白い。あんまりいろんな音楽を知らないので「ナニナニ風」といえるものなのかはわからないけど、アングラ風? 割と暗めで長い曲だよな。
 ただ、アレンジとかはまあいいとして、いかんせん曲がいまひとつでメンバーの演奏力もちょっと足りないと思った。
 
PS
 約10ヵ月後、Baby’s Snoreをまた聴く機会がありましたが、すごくよくなっているので驚きました。弱い楽器もあるのですが、アンサンブルがいいのであんまり気になりません。曲は相変わらずのような気もいい曲も結構あったような気も・・・よく覚えてません(笑)
 

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