高校論

2002年10月1日
 娘の進学ネタもとりあえず今日で最後にしたいと思います。
 そうさ、オレは教育パパさ! かわいい子供の教育に関心の薄い親なんて、オレには信じられないね。
 つーことで、最後に、私の考える理想の高校について。

 やっぱり、高校っていうのは、いい意味での社会の縮図でないといかんと思うんだよな。だから、本当にワルい奴は困るが、いろんな人間がいた方がいい。
 そして、その存在を認めてくれるようなところであって欲しいわけ。エヴァ的に言えば、どんな奴でも「僕はここにいてもいいんだ」っちゅうことを実感させてくれるようなところだ。
 学力的には別に進学校である必要は毛頭なく、国公立大を目指す奴から、全然勉強せずに家業を継ぐ奴まで、バラエティに富んでいることも望まれる。

 オレの出身校は中位の都立だったので、それこそ引きこもりや妙に突っ張った変な奴もいたが、皆「あれがあいつのやり方だ」といって認めていたし、別に構えずに普通に接していたと思う。
 要するに、悪い意味での社会の縮図である「いじめ」とかとは正反対なもの、ということだ。
 オレも中学でずいぶんひねくれたが、高校でかなり救われたし、いい悪いは別にして考え方やモノの見方は高校時代に培われたもんだからね。

 次に、自由と責任(&自主性)の問題がある。これはよく論じられるが、やっぱり先に自由を与てみないと何も始まらんだろう? 議論してたって畳の上の水練だよ。
 いろいろ制約して強制すれば管理側としては楽だろうが、その分、生徒も責任取らなくて済むし、大体、それを体で学ぶことはできない。
 大学生になっていきなり解き放って自由にするのではなく、高校というある程度守られた枠の中で、生徒を信じ、最大限の自由を与えてみるのがいいと思うんだよな。その方が真に身につくだろ。
 これは一生ついて回る結構重要な問題でもある。
 
 
 望むところは以上2点だけであって、これが、オレら親子の共学・私服の国公立主義の理由なんである(もともと両親がそうだし、実は貧乏ということが最大の理由だが)。
 中高一貫の私学は同じような人が集まって純粋培養されちゃうという点でも、最初から論外。(もちろん、そういうのが合ってる人もいると思いますよ)
 
 
 でも、現実的には、バランスよくバラエティに富んだ生徒がいるというのはなかなか難しくなっている。
 昨日書いた個性的な東葛飾にしても、超進学校の中では進路は抜群に広いほうだが(世間的に見ればいわゆる「落ちこぼれ」も少なからずいる)、それでも入学時点でかなり均一化されている。

 また、かつては自由を標榜していた都立高にしても、中堅以下はどんどん校則が厳しくなり、制服も復活しているという。
 今や、(私服に象徴される)自由な校風の公立高校は、各都道府県でも上位高にしか存在しないといっても過言ではない。
 大げさに言えば、かくして、上位進学校の生徒は自由を謳歌してどんどん自主的にやっていくのとは反対に、下位校生徒は締め付けられ、どす黒い不満(あるいは世の中そんなもんだという諦念)が蓄積されていくという、悪循環の構図ができあがるわけだ。

 どんどん階層化・両極化が進んでいるようなんで、それが悩みの種なんですわ。
 先日書いた神奈川の私服の公立である、外語短大付属・希望ヶ丘・神奈川総合の3高は、その後調べたところ、いずれも偏差値65以上必要らしい。
 勉強が嫌いで、出来がいいとはいえないオレの娘には無理っぽいかも。

 まあ、ちょっと頑張ってみたらとしか言えません。
 
 
PS1
 昨日、千葉県で私服の公立は東葛飾だけと書きましたが、小金高校というのもありました。これもかなりの進学校です。
 ちなみに、今春、卒業式で国歌国旗をナニしなかったのは千葉県では東葛飾と小金だけで、少なからず問題になったようです。いいですねえ。今後も校長は信念を貫いていただきたいです。
 ちなみに、サッカーの日本代表、柏レイソルの明神選手が小金高校卒。なるほどという感じ。

PS2
 以前娘は「くだらないことを覚えるとヴァカになる」と名言を吐いてくれたんですが、最近、「中3になったら塾とか行ったほうがいいかもしれない」と言い出しました。
 うーん、残念。
 

イカ天バンドの紹介

2002年10月2日
 ホイ兄弟にガンを飛ばして襲われた家所です。大丈夫、傷は浅いです。

 鯖さんがイカ天マニアだということがわかって狂喜しております。
 まさかNEW DAYS NEWZの名前をここで見るとは思いませんでした。最初にイカ天の名前でやったライブでの彼らの演奏はなかなか印象的でして、私もちょっとだけCDとか探したです。
 あのときでは、他には寿とかTHE NEWSのパフォーマンスがよかったでしたかね。(両方ともまだやってます)

 さて、今日はイカ天出身の知られざる名バンドのCDを2つ紹介したいと思います。
 
1.セメントミキサーズ「笑う身体」
 セメントミキサーズは出てきたとき、「フライングキッズを大人にしたような」と評した審査員がいましたが、確かにそんな感じかもしれません。
 ギター2人(オジサン)が中心です。
 茂木功氏はその後「渋さ知らズ」でも弾いてましたので、それなりのものを持ってたんでしょう。(ただし、私もそのライブを見たことがあるんですが、全然光っておらず、やっぱりそこまでっていう感じだったかも)。
 もう一人の鈴木常吉氏はその後「つれれこ社中」。これは知りませんが、ある程度は名が出たようです。
 
 で、その演奏ですが、いいです。
 特にベースの増田俊行。当時17歳だったそうですが、スゴイです。
(イカ天に出たとき、萩原健太が「ベース、むちゃくちゃ上手くない?」と発言したその瞬間、吉田健が「最高!」と叫んだのを思い出します)
 ファンク系のベースなんですが、たとえば一曲目の「どのつらさげて」。テナーサックスソロに入って、ベースパターン自体はほとんど変わらないんですが、極めてごく一部の微妙なリズム割のチェンジでいきなり全体が色っぽくなるんですよ。すごい才能を感じさせます。
 曲も不思議な感じでよろしいッス。歌詞も妙に深い、と思ったら大部分を長谷川集平が書いてました。なるほど。
 このアルバム、専門家や業界筋には結構有名です。

2.突撃ダンスホール「メリーゴーランド」
 ずっと探していて、数日前に手に入れたCDです。
 演奏はほぼ素人ですが、楽曲は見るべきものがあります。
 イカ天では「オレンジ色の風」が絶賛されてましたが、私は「メリーゴーランド」の方がずっといいと思います。いやほんと名曲なんですよ(他には妙な曲なんですが「一番星」なんかが好きです)。
 でも、演奏自体はイカ天番組での収録の方がずっとよかったかな。CDではちょっとパワーが感じられないかも。

 この傾向はよく見られまして、たとえばフライングキッズの超名曲「幸せであるように」。
 これは番組の生本番ライブ(ごく初期にはイカ天キングの演奏は生本番ライブだったのです)に止めを刺します。娘も「この曲が世界で一番好きだ」と言っていた時期がありまして、やっぱり同意見でした。
 ボーカルの浜崎貴司本人は「頭真っ白で何も覚えていない」と言ってるようですが。
 
 
PS
 8月の末に、KICK THE CAN CREWのメンバーであるMCUが浜崎貴司をヴォーカルにフィーチャーして「幸せであるように」を発売したらしいです。このカバーはどうなんですかね。
 
 
>牧野 葵さん
 受験も大変かとは思いますが、いい結果が出ることをお祈りしています。
 

EPO

2002年10月3日
 木曜日はちょっと出かける機会があって、ついでにかなり規模の大きいBOOK OFFに寄ることが多いです。
 本日の獲物は椎名林檎のシングルCD3枚と、EPOのアルバム2枚。合計1000円ちょっと。
 つーことで、EPOについてでも書きましょうか。
 
 申し訳ないですが、私がEPOを聞いていたのはデビューから6年目の1986年までで、それ以降はちっともいいと思いません。
 でも、充実していた頃のソングライティングはミュージシャン仲間からも一目置かれており、すごい面子がサポートしてました。
 たとえば、編曲には山下達郎、林哲司、清水信之、大村憲司といった名前が見えます。特に清水信之は高校の同級生らしく、ずっといっしょにやってるようです。

 私もライブを見たことがありますが、キーボード清水、ドラム村上秀一、ベース富倉安生、ギター村松邦男というメンバー。そのときポンタは刑務所から出てきて少し経ってましたが、最初にまとまってやった仕事だったはずで、だいぶ太ってたのには驚きました。(もうひとつのバスドラが上から吊り下げられたセットにもびつくり)

 ところで、私は村上秀一のメルマガも購読してるんですが、「このアルバムを聞け」っていうコーナーで、EPOの4枚目「ビタミンEPO」を取り上げてます。この中にはひょうきん族のテーマだった「土曜の夜はパラダイス」、CMに使われた「う・ふ・ふ・ふ」が入ってます。

 さて、買ってきたベスト盤2枚ですが、確かに今聴くと、ちょっとテンポがタルイ感じの曲もあります。
 ワタクシ、音楽に関しては割と純粋に良し悪しを聞く方だと思うんですが、さすがに何曲か、たとえば「雨のめぐり合い」の出だしとかを聞いた瞬間、当時のいろいろなことがさーっと頭の中をよぎり、なんともいえない気持ちになりました。
 当時はそんなつもりはなかったんですが、思ってたよりも聞き込んでたみたいだったです。(そういうばしょっちゅうかけてました(爆)
 これだけ聞き込んでいると、うーん、なんといいますか、いい音楽かどうかは、もう自分では判断できない感じがしますね。

 ところで、クレジットを読んでいたら、ちょっとした驚きがありました。
 私、あの有名な青山純と伊藤広規のリズム隊って聞いたことがないと思ってたんですが、とんでもない。「身代りのバディ」とかいくらでもあるじゃないですか。さすがにエグイ音出してます。
 大村憲司のギターもいたるところで聞けますし、あの「DOWN TOWN」に至ってはドラムは林立夫、ギターは今剛。こりゃ貴重です。
 高水憲司やトガシキ裕一、佐藤博、難波弘之、土岐英史、大貫妙子、竹内まりあ、吉田美奈子の名前もあります。
 あと、名曲「私について」のギターは佐橋佳幸(現・山弦)。そうか、あのベタなギターソロが佐橋だったのね。とすると、奴はちっとも若手じゃない。もう少しで20年選手じゃねーか! だ・ま・さ・れ・た。(フォックス・モルダー風)
 
 
PS1
 ここに挙げなかったので好きなのは「うわさになりたい」とかですが、とにかく、「JOEPO」と「ビタミンEPO」は相当聞き込んでいたみたいです、私。
 ただ、EPOの歌詞はムチャクチャです。救いようがありません。(断言
 
PS2
 佐橋佳幸ですが、EPO、清水信之と同じ都立松原高校でバンドを組んでいたようです。オイオイ、オレとほぼ同じ時期にそんなやつらがそんな遠くない高校にいたのかよ。学年は少し上ですが、すぐ近くのメチャウマの都立高生バンドがプロデビューしたのは超有名でしたが(四人囃子だったです)。
 それにしても、松原高校、恐るべし。
 
PS3
 ちょっと中二娘にも聞かせてみたのですが、「歌い方が好きじゃない」と一刀両断。ショボーン。
 
 
>きゃおるさん
 つーことで、佐橋のプロ初仕事がこれだったようですよ。

>cab.dllさん
 すいません、ご挨拶したと思っていたのですが、していませんでした。リンクの件数がいっぱいで、すぐには相互できませんが、それでもよければよろしくお願いしますね。
 ところで、cab32.dllではないんですね。(笑
 
>saku-sakuさん
 ご丁寧にご連絡ありがとうございます。後日改めてご返事させていただきます。
 
>滋さん、大和芋先生
 いつのまにかフェチ大ではなく、フェラ大に進学してしまいましたが、見事なエロ社会人になるよう、頑張ります。
 お体に気をつけて、これからも学生をシゴいてください。
 

毎日の日々

2002年10月4日
 久しぶりにちょっとまとまって眠れた気がして、少しコンディションがいい。しかも朝起きてみると、ビールも一升瓶焼酎も切らしている。

 いつもは、起きた時点で頭がフラフラ気味で、さらにすきっ腹にいきなりビールとか焼酎を流し込むもんだから、すぐに目が回った状態になってしまう。
 その後、テレビとかネットを我慢して見てるのだが、昼前、外食に行き、帰ってきてもう一杯ひっかけて轟沈。
 つーパターン。

 で、久しぶりに人間らしい感じもあって、何かやることがあったような気もして、またできるような気もしていた。
 しかし、甘い! そんなことでこのオレがまともなことをやり出すもんか!! ふざけんじゃねえ!!!
 あらゆる雑念を振り捨てて2chに没頭。

 こうして今日も終わりました。
 
 
PS
 昨日書いたEPOの「私について」なんですが、なんと市井紗耶香&中澤裕子がカバーしてるらしい。聴きたくない・・・・。
 
 2chはダメだわ(いやそんなこととっくにわかってたんだけど)。
 有益な情報とか議論があまりにすくねーよ!(まあ板にもよりますが)
 
 
 後は別に書くことがないなと思ってたら、鯖さんが高校ネタにレスをくれたので、その件についてちょっと。

 共学の女子が往々にして陥りやすいのは、ジェンダーに関して自ら枠や制限を作ってしまうことでして(しかも無意識に)、これはもう火を見るより明らかです。
 進学校であれば例外なく女子の方がよく出来るので(なんせ頑張れますから)、能力に関して諦めてしまうことは少ないですが、中位以下の共学では要注意、というか大部分の女子はそうなっちゃいます。
 具体的には、男性に頼り気味になったりひどいときは媚を売ったり。先日言った「悪い意味での社会の縮図」のひとつでしょう。
 鯖さんのご意見はまったく正しいと思います。

 聞いたところでは、私の同窓(同学年)の女子は100%に近く結婚しているそうで、知ってる範囲でも、ほとんどがいわゆる「いい奥さん」になっているみたいです。
 それはとても素晴らしいことなんですが、そういった面に無自覚のためにそうなっているのもあると思いますね。
 
 娘はごく最近、「女の子バンド」が少ないと怒ってまして、ついでにクラスメイトの女子がいかに型にはまっていてやる気がないか、不満をぶちまけておりました。
 その通りだと思って聞いてましたが、できればその気合をずっと持ち続けてもらいたいもんです。
 まあ私の希望としては、共学で(いわゆるユングの言う)女性性を十分に発展させると同時に、変なジェンダーの枠に囚われない言動のできる人になって欲しいです。

 男の目を変に気にせず済む女子高のメリットはよくわかっとりまして、娘とも話しております。アメリカでも男女別化の動きがあるようですし。
 そうしたいというのなら反対するつもりなんかありません。(でも金がないので私立はダメなんですう)
 

四人囃子について

2002年10月6日
 一昨日、ちょっと四人囃子について触れたが、今日の夜、BS朝日でライブをやってた。(偶然なんだが不思議だ)

 メンバーの中で特に有名なのはベースの佐久間正英(古くはGLAY、ジュディマリ、最近ではくるりのプロデュース)だと思うが、彼が四人囃子のHPで述べているところによると、「長くいろいろなミュージシャンを見続けてきたが、新人のバンドで四人囃子に匹敵するようなのはかつてなく、奇跡に近い」らしい。
(佐久間本人はセカンドアルバムからの参加)

 実は私もライブを見たことがあるが、もう森園が抜けて佐藤満になっていて、それほど圧倒的な印象は受けず、「ライブにおける信じられないようなパフォーマンス」という噂は確認できなかった。

 ところが、今日のライブ放映では、まさに噂が真実であることが証明されたと思う。
 いやまったくなんで10代でこんな曲と演奏ができたんだ!? 
 対バンはスモーキー・メディスソだったけど、こちらはチャーとナルチョと金子マリで、そりゃ演奏に文句はないさ。でも四人囃子はソツはあるかもしれないが、段違いの恐るべき力がある。
 メンバーの中で、ミュージシャンとしては佐久間正英が最も力があると思うし、ドラムの岡井大二はバンプの升秀夫に似ててイヤだけど、ちょっと聴いたら、すぐに誰が何をどう演奏してるかなんて全然気にならなくなった。
 いやほんと、森園の唄も含めて、上手い下手関係なく、全部がひとつに聞こえるのよ。ああこれがバンドだよなあ、と実に久しぶりに実感した次第。
 たとえばリヒター指揮ミュンヘン・バッハ管弦楽団なんか、誰が何をどう弾いてるかなんてどうでもいいじゃん(いや、知ってるけどね)。なんかそういう感じ。

 曲はライブで長いことかけて徐々にまとめ上げ、デビューアルバムにまとめたらしい。
 このあたりも、最近の若手アーティストが「どうやってライブで演奏しようか」と悩んでいるのは全く逆だ、って書いてあった。

 曲は名曲ぞろい。「おまつり」「空飛ぶ円盤に弟が乗ったよ」「カーニバルがやってくる」「泳ぐなネッシー」「なすのちゃわんやき」そして必殺の「一触即発」。爆発してしまいました。
 アルバムは1枚目と2枚目が高く評価されてるが、情報によると、CDとしては発売されていないライブの音源とかが素晴らしいらしい。聴きたいよう。
  
 
PS
 当時、高円寺を始めとするどのロック喫茶に行っても四人囃子のポスターが貼ってありましたなあ。
 

四人囃子その2

2002年10月7日
 四人囃子のライブにいまだ興奮気味で、いろいろ調べてました。
 昨日アルバムについてちょっと触れましたが、最近、未発表ライブ音源を含む6枚組のCDが出ているようです。
 昨日見た放映は、実際のライブが4月、1回目の放映が6月、そして四人囃子は8月のフジロックフェスにも出ていますので、ネットにも多くの情報があります。

 特に若い人がどう見たかに興味あったんですが、72、3年のライブについては、
「30年前にこういうバンドと演奏があったとは頭が痛くなる」
「最近の若いミュージシャンには絶対に見られない気合」
「アルバムも素晴らしいが、ライブの方が数十倍イイ」
「曲の構成力がスゴイ」
とか。

 フジロックを見た人は、
「普段着のオジサンが妖怪に変身」
「凄まじすぎるステージ」
「ヤケに上手い、かっこいいオッサン達」
「こういうジャンルは苦手」
まあしょうがないでしょう。佐久間なんてもう50になるでしょうし。

 でも、あいつら上手いですか? 佐久間はプロデュース、編曲、そしてベーシストとしての腕も椎名林檎の亀田誠二と同クラスだと思いますが、森園はウマヘタ関係ないロバートフリップ(@キングクリムゾン)のような存在だし、編曲やスタジオの仕事が長いとはいえ、岡井のドラムは自己流の感覚派(たまに基本的なところをミスっているような?)、坂下もオールドスタイルで、ぱっとはしないと思うけど。

 ところで、その「今の若い奴らでは到底太刀打ちできない気合」についてですが、これは別に軟弱とかそういうことじゃなくて、方法論の問題でしょう。

 70年代初頭、日本はロックの黎明期でありまして、私もあの音には驚いたもんです。
 要するに、弦をピックではじくだけであの馬鹿デカイPAから山を揺るがすような音が出る。これはひとつの力であり、ロックをやるということは、そういった圧倒的・破壊的な力を得るということだったわけです。
 森園も四人囃子のHP(http://www.4nin.com/)で、いまだにギターの音にこだわっていることを述べています。
 つまり、いい音楽であることがもちろん第一条件ですが、そのスタイルとしては、いかに音そのものの力を生かすか、そういう方法論なわけです。(必ずしも大音量というわけではなく)
 だから、個人の演奏力よりも(もちろん長いインプロヴィゼーションもあるのですが)、徹底して構成とアンサンブルを重視した、力ある音の集合体としての楽曲を聞かせてくれるのですね。
(音の洪水に呑み込まれ、圧倒された、って感想もありました)
 アルバムにおけるキーボードの音ひとつとっても、(一部のロックやフュージョンと違って)ちっとも古い感じを受けません。

 もちろん、気合の見せ方は他にもあります。アコギのデュオとかピアノの弾き語りでも何でもいいんです。いずれにせよ方法論として、何かにコンセントレートするところがない限り、そういった気合は見えてこないのではないでしょうか。
 
 
 ところで、放映時のライブについては、
「現在でもプログレスしつつあることを証明した驚愕の演奏」
「最初から最後までまったく身動きできなかった」
「対バンのスモーキーがその名のとおり煙のように霞んでしまった」
なんてのも。(そりゃスモーキーがかわいそうです)

 でも、プログレスしつつあるっていうのは確かかもしれない。森園のギターも下手糞な唄もなんか染み込んでくるような妙な説得力がありましたし(本人も最近やっといいギターの音が出るようになったと述べてます)。他のメンバーも歳月と経験を積み、味が出てきてるのは間違いないです。

 四人囃子は、今でも解散したわけではないというものの、新曲は一切出してません。しかし、クラシックの演奏家と同じで、別にそんな必要はないんじゃないか、なんて考えてました。

 1996年に実に久しぶりにステージに立ったときのことを岡井が書いてます。
「演奏を始めて森園のギターの音が聴こえて来たら“あ、有難いなぁ ・・・”って思ったんだ。佐久間も同じこと言っててさ。これは他の人じゃ感じられないものだねぇ。」
 深いです。

 
PS1
 横浜には、野毛山というちょっとした山に動物園があったのですが、たまたまライオンを見ていたとき、吼えたことがあるんですよ。
 まさに野毛山全体が震撼しましたね。小さい女の子なんか耳を塞いでしゃがみこみ、泣き出してました。
 あれには驚きと同時に一種の感銘を受けました。人間の肉声(唄)にもそういう力があるはずですし、四人囃子の音はまさにそのようなものです。
 
PS2
 「空と雲」「おまつり」「空飛ぶ円盤に弟が乗ったよ」は近年、いろんなところでカバーされてるらしいです。聞いたことがなかったはずなのに、そんな感じを受けなかったのはそのためでしょうか。
 

佐久間語録

2002年10月8日
 これを書いてるのは木曜日でして、ちょっとやる気ないんですが、しょうがないので書きます。

 たぶん今出ているドラムマガジンだと思うんですが、数週間前、PE’Zのドラムが書いているのを読んで感心しました。曰く、
「右手のハイハット(またはシンバル)でノリを出す人が多いが、自分はバスドラと左手のスネアだけでノリを出せるように練習した。そうすると、右手は(フィルインとかでもリズムが途切れることなく)いくらでも自由に使えるようになる。これは、野音とかですごく遠くからだとハイハットがほとんど聞こえず、タイコの音だけしかしないことから思いついた」
 
 なるほど、さすがに考えることが違うなと思いました。
 また、この人は山木秀夫のボーイを長くしてたらしいです。(山木秀夫は村上秀一クラスのスタジオドラマー。渡辺香津美バンドでのパフォーマンスは忘れられません)

 次に、例の四人囃子のHPで佐久間が言うことには、
「スタジオの仕事で、山木秀夫に、いつもやるようにバスドラとスネアだけスコアを書いて渡したら、なんとその通り叩きやがった。しかも誰も気づかず、後日ミックスのとき「ハイハットがない!」と気が付いて愕然。山木秀夫、恐るべし!」

 つまり、師匠である山木にはそれが楽々できてたってことです。
 ハイハットなしでアンサンブルに支障をきたさないとは、これはもう達人の技です。実はポンタもハイハットからスネアに切り替えて、そうとは気付かせない技をよく見せます。(KYLYN LIVEの一曲目のイントロとか)
 また、この話、実は師匠から弟子に伝わったのかもしれませんね。

 ついで佐久間は、ギターメーカーのHP(http://www.esp.ac.jp/gtworkshop/)で、
「自分がプロデュースしているバンドには、ドラムのハイハットを叩かないようにして練習させている。細かいリズムはついハイハットに頼ってしまうが、本来、それはギター(またはキーボード)で出すべきもの。この練習をすると圧倒的に上手くなる」
と述べてます。

 なるほど、こりゃ秘伝的なものですが、ルーツは山木にありそうです。
 何も言われなくてもそれができた山木、やはり恐るべしです。
(佐久間は岡井をすごく高く評価してますが、なんか出来そうもない気がするんですが・・・。でも岡井の上品で繊細なドラムがあるがために四人囃子の音は決して荒れたものにならない、という見解には無条件に賛成です)
 バンドをやってる方の参考になりますたでしょうか。

 
 さてここからが本題です。

 佐久間はブルーハーツのプロデュースもやってたんですが、メンバーの梶原徹也のHP(http://www.the3peace.com/kaji/)で、
実に示唆に富んだ発言をしています。

 「レコーディングの時、最初のいくつかのテイクに満足できず、何度もやっていると、ミスはないがこじんまりとまとまってしまい、これも満足できないときがある。これは、まだちゃんと出来ていない、出来るようになっていないことを意味する。」

 「前日のテイクを聴き直して、イマイチだと思っても、手直しすることはしない。だって、その日にいいと思ったんだから。その日の触感を信じる。」

 これねえ、すごく意味あることを言ってると思うんだよね。
 たとえば日記ひとつとっても、いざ書き出したはいいが、「まだこのネタは自分には書けない。熟してない。」って、途中で思うことあるでしょ。そういうときは無理やり書かないほうがいいようです。
 あとオレも、ひどく酔っ払って書いたときは別として、後で削除したり大巾改変したりは、決してしないことに決めています。
 
 
PS1
 佐久間はなんと、あのビビアン・スーとバンドを組むことにしたらしい。いや実は、オレもあのビビアンはボーカルとしてすごい才能を持ってると思ってたのよ。土屋昌巳と屋敷豪太もメンバーらしい。楽しみです!

PS2
 梶原氏のHPでは、ジッタリンジンのドラムの入江美由紀との対談も読むことができます。
 
 アジア大会の陸上を見てたんですが、棒高跳びの中継、顔がひきつりませんでしたか?

 見てない人のために書きましょう。

 今回出場している日本選手の一人は、数年前の全日本かなんかで、跳んだはいいんですが、棒が肛門に突き刺さって大怪我したらしいです。

 さすがにそのときの映像はジャンプ直後までしか流さず、その後は、太もも血まみれでマットに倒れているその選手の写真(静止画)が・・・。

 いや、笑い事でないのはよくわかっております。
 よくぞカムバックしてくれました。それで終わってたら悲惨かも。
 
 
PS
 棒高跳びは危険な種目です。跳びかけたとき、ポールが折れたシーンも見たことがあります。
 私も高校の体育の授業で太い竹棒でそれらしきものをやらされたことがありますが、あれ、まともに体を支えているだけで結構大変で、すんごく難しいです。
 

ノーベル賞ですか。

2002年10月10日
 なんか賛否両論ですね。特にあのカミオカンデの方。

 別にいいんじゃないんでしょうか。つーか、どうでもいいです。
 反権威・反権力主義のワタクシですから、いつも同じようなことを書いてるような気がしますが、ノーベル賞なんてしょせんその程度のものです。
 議論になること自体がよくわかりません。

 といいつつ、所定の紙面を埋めるために書くことにします。

 ノーベル賞には暗い歴史があります。
 まずその発祥については、(兵器としての爆弾を発明した人が提供という意味において)まさにパラドックスでして、これはよく語られますので省略。
 次に、理論ではなく具体的な成果でないと対象外なので、よく例として挙げられるのは、アインシュタインの相対論が受賞できなかったということ(そのかわり光電効果で受賞)。
 その成果も、後で考えるとヤバイのも結構あります。その際たるものとして、ロボトミーを開発した人が受賞したりしてます。

 いや、これはこれでいいんでしょう。あくまで人間のやることですから、間違いや情実があって当然です。どこかの国の賞と違って、成果さえあればたとえ10代の少年でも受賞できるっていうのもいいところです。(つーことは、賞金はあるもののノーベル賞では喰えないってことなんですけどね)

 私の言いたいのは、妙な神格化はウンザリってことです。

 たとえばDNAの螺旋構造を発見したワトソン/クリックにしても、今回のカミオカンデにしても、それまでの先人の研究をベースにして、同時期に同じようなことを考えていた人はいっぱいいるわけです。たまたま先にできるかどうかはまさに運でしかありません。(実業家が成功するかどうかと同じことです)
 外国でのマスコミ等の扱いがどうなってるのか知りませんが、少なくとも日本のそれは、勝てば官軍、1位(ノーベル賞)でないなら2位もビリも一緒という風にもとれるものじゃないですか。
 やっぱりそういうのはいけないと思うんですよね。

 カミオカンデの人も、宇宙観測の詳細については今後も活躍していただきたいと思いますが、教育論とか政治経済論について別に聞きたいとは思いません。
(それらに関して卓見を持っているのであれば、すでに評価されていなければいけないでしょう)

 つーか、やっぱり戦後意識というか、舶来物信仰とかが抜けきってないってのもありそうです。MITなんか、ノーベル賞を持ってない教授の方が少ないようですよ。


PS
 おい、カミオカンデ本来の目的である、陽子崩壊の観測はいったいどうなったんだ!? 寿命が1桁違ってたかもしれないなんて、そんないい加減な理論を元にしてたんか?

 
>きゃおるさん、BLUESさん
 古村敏比古のHP(http://www.meg-pro.com/hocuspocus/)の5月あたりの日記に、四人囃子とスモーキーのライブについてコメントがあるんですが、鳴瀬氏についてはやっぱりナルチョと呼んでいるようです。
 
 

ナゾ

2002年10月11日
 あんまりやりたくなかったんですが、ちょっとお気に入りの整理をしてみました。
 何ヶ月か更新のない方の日記をとりあえず外させていただきました。定期的に見ておりますので、再開された折にはまた考えましょう(笑。
 引き続き整理第二弾もやるつもりですので、ちょっとお待ちください。(特に男の方)


 これだけじゃ短いので、何か書きましょう。

 えー、では、一般常識にもかかわらず、勘違いしてたり知らなかったりして、恥をかいてしまうようなことを人の日記からパクってネタにしてみましょうか。

 まず、Temさんの書いていた「クラリネット壊しちゃった」の歌詞、「パッキャマラード」って何かっていう疑問。

 これはですね、原曲はフランス民謡で、その部分は、Au pas camarade です。(複数形かもしんない)
 意味は、「友よ、歩こう」でしょう。カマラード(仲間、同志)であります。Temさん、私と同じく「キャラマード」で覚えてますね。(多くの人が実はそうです)
 でも、クラリネットを壊してしまったのとどう結びつくのか、さっぱりわかりません。「どーしよ、どーしよ」と悩んでたはずなのに、ずいぶん脳天気というか、なんというか・・・。大丈夫でしょうか?

 次にちょび吉さんの書いていた、R18のRって?
という疑問。
 こりゃRestricted (制限された)ですね。
 ところで、X-rated のXって何でしょう?(意味は知ってますが、何でXなんですか?) Z-rated っていうのもあるらしいんですけど・・・。
 

先人の知恵

2002年10月12日
 お茶汲み氏が産休をとってくれるおかげで、ちょっとは寿命が延びたかもしれない家所です。(?)

 皆さんがとても暖かい言葉を掛けているようなので、私も何か気の効いたことを言わねばと、ちょっとあせっております。
(「猫より可愛いのプリーズ」つうのはあんまりでしたよね。反省してます。)

 でも、火に油を注ぐことになるかもしれませんが、私がそういう二人にいつも贈る言葉を書いておきましょう。

 「案ずるより産むが易し」

 そのまんまです。
 確かに産むよりは育てる方が難しいでしょう。だから次のような言葉もあります。

 「親はなくとも子は育つ」

 これは通常、相手の性格とか様子を見て言います。でも、

 「三つ子の魂百まで」

 つうのもありまして、これはまったく本当のことだと思います。

 だから、ぜひたんすさんにお願いしたいのは、生まれる前からの家庭の雰囲気でして、なんといいましょうか、なんでも率直に話せ、笑いの絶えない、それでいて落ち着いた居心地のいいものであって欲しいと思うわけです。

 最後に、その後は、

 「孟母三遷の教え」

 でしょう。
 いやこれは別にエリート教育をしろとかそういうことじゃなくて、それくらいのエネルギーをかけなきゃいかん、ってことです。

 実際、疲れてたり、何か世間的・仕事的なことで気をとられているときに、遊びにせよ話を聞くにせよ頼みごとにせよ、きちんと子供と向き合うのは、よっぽどの人じゃないとできません。
 
 もちろん、私もとても満足いくものじゃありませんでしたので、申しわけなかったと思っています。 
 

テレビのバカー!

2002年10月13日
 なんか知んないけど、テレビが調子悪い。
 10月に入ってFOXチャンネルでは「バフィー」も「ローンガンメン」も「Xファイル」もいつか見たやつしか放映してないみたいだし、日曜日に楽しみにしていた「ナイルなトトメス」もいつのまにかやってない。この分じゃ「シュシュトリアン」なんかやってくれるわけない。

 このテレビ、壊れちゃったんだろうか?(んなヴァカな
 
 何かそういった残念なことがあると、最近はもう何もかもイヤになります。
 
 おわり。
 
 「アルジャーノン」の話がいくつかの日記で見られるが、これについてはかつて立花隆だったかがコメントしていたはず。

 曰く、「アルジャーノンは日本では長編がポピュラーなものとなっているが、実はこれはまったくの駄作で、その前に発表された短いものの方がはるかにいい」

 確かに短編はあり、短編集「心の鏡」(早川書房)に収録されている。
 もう少しネットで調べてみると、中編も存在するなんて情報もあるんだが、どうなんだろうか。
 記憶によれば、最初にヒューゴー賞を受賞したバージョンが優れている旨書かれていたような気もするが、それが短編なのか中編なのかもよくわからない。

 大体、本当に立花隆だっかのかも不明で、従って原典が出てこず、確認のしようがない。
 どなたかご存知の方、いらっしゃいましたら教えていただきたいと思います。

 
PS 
 ところで、昨日やっていたバフィーで、ザンダーの「「地獄の黙示録」は原作の方がずっといい」ってセリフがありました。
 もちろんプロデュースのJoss Whedenがそう思ってるからそう言わせているんでしょうが、これもちょっと興味がありますね。
(大元はジョゼフ=コンラッドの『闇の奥』という小説らしいです)

 実は私、映画は基本的にあんまり好きじゃないんですよ。
(理由についてはいつか書きましょう)
 

椎名林檎その4

2002年10月15日
 椎名林檎のシングルCDを何枚か買ったことはちょっと前に書いたが、間に四人囃子を挟んだとはいえ、実はちょっと集中して聴いていたんである。
 モノは文句のつけようがないので、例によって細かいところをコメントしてみたい。

1.幸福論/すべりだい/時が暴走する
 「幸福論」は、このバージョンの方が全然好き。
 最初に言っておきたいのは、アルバムよりシングルの方がアレンジとか気合入ってるような気がするってことで、シングルの曲をアルバムに入れないっていうのもすごくうなずける。
(実は聞きたいからシングルCDを入手しろって娘に命令されたんです)

 「すべりだい」は好みの曲。渡辺等のベースがなかなかだが(音はちょっとブンブンすぎない?)、編曲の亀田誠治本人が弾いていないのがポイント。こういうベースも弾こうと思えば弾けるんだろうが、これひとつとってみても亀田の器量がわかるというもの。
 でもなんでこれドラムは打ち込みなんだろう? 誰かの生ドラムで聴いてみたかったような気がする。

 「時が暴走する」 林檎本人の味のあるピアノが聴けて満足。途中入るクラシックの曲、これに使われたことで株を上げたね。(いやマジ)
 ドラムは村石で、これはこれで全然文句ないが、別な人選もアリだったかも。

2.本能/あおぞら/輪廻ハイライト
 「本能」は村石の「喰った」ハイハットを含む、文字通り男気のあるドラムが印象的。
 全体を通して斉藤有太のピアノがものすごく効いていて、特に、2コーラス目「全部どうでもいいような」の歌詞のところ、すごいリズムで刻んでいる。この人、相当いいんじゃない。

 「あおぞら」は皆様ご存知の林檎の最も古い曲。
 こういうなんでもないタイプの名曲も、亀田の手にかかると新しい感じになる。オルガンの音とか、生ホルンが入っているのがいい。
 こういうタイプの曲、歌詞も含めて実は椎名林檎の原点だと思う。(無罪モラトリアムの「モルヒネ」とか)
 亀田誠治のベースも簡単そうに聴こえるが、味がありすぎて、なかなかこうは弾けないもんだろう。
 全体的に亀ベース、難しいことはあんまりやってないがセンス抜群で、肝心な部分は快感ともいえるいい感じでボトムを抑えるので、ベース初心者がコピーするにはオススメです。娘も大体亀フレーズは覚えたと言っていますた。

 「輪廻ハイライト」 あんまり聴いていないのでパス。ピアノ島健、ドラムトガシキ、ベース高水という恐るべきトリオ。ウッドベースなら高水じゃない人選も考えられるが・・・。

3.ギプス/東京の女/?
 「ギプス」 Aメロが良すぎ、それに比べちゃうとサビがわずかに今一歩。椎名林檎は歌詞や歌い方に特徴があるのであまり注目されないが、実は稀代のメロディメーカーでもあるので、こういった高望み的な印象を受ける曲が結構ある。(勝訴ストリップの「虚言症」とか)
 アカペラでも聴いてみたい感じがする。
 
 「東京の人」 よく聴いてないのでパス。もちろんいいんじゃないでしょうか。

 「?」 同上。ナンバーガールの田渕ひさ子がギターを弾いている。

4.真夜中は純潔/シドと白昼夢/愛妻家の朝食
 「真夜中は純潔」はまあこういう曲でしょう。スカパラの演奏、ちょっと重いというかタルイというか、リズムが切れてない感じがするんだが・・・。

 「シドと白昼夢」は、娘が村上秀一がドラムを叩いていると教えてくれた曲。
 よく見たらウッドベースはいつぞや当コラムでも紹介した坂井紅介じゃん。やっぱりこりゃ文句ないだろ!
 つーことで、演奏はほとんど完璧。ポンタのドラムは例によって音量小さめで、とてもソフィステケートされたもの。バックに徹していて、ちょっと聴いたところでは全然目立たないが、よく聞いみてるとものすごくカッコいいんだなこれが。(ポンタ本人もメルマガで大推薦してた。自称林檎の追っかけらしい)
 いやそんなことどうでもいい。これ、改めて聴いてみると信じられないくらいいい曲じゃない? A列車とか枯葉とかチュニジアの夜とかと同じく、100年後に残るスタンダードの資格がある。この演奏と唄なら、歌詞は全然わからなくてもどんな国の人だっていいと思うはず。椎名林檎、恐るべし。
 娘が「シドと白昼夢」大好きと言っていた理由がやっとわかりますた。
 録音はちょっと、ホーンの音量がデカイかな? もっと生唄っぽく録ったらどうだったんだろう?
 ドラムはトガシキ裕一だったら(つまりケイコ・リーのバックのリズム隊ね)もっとリズミックでノリのいい感じになったはず。

 「愛妻家の朝食」は娘が歌詞がすごく好きというか印象的だと言ってて、確かにこういう言葉はすぐには出なこなさそう。
 森俊之+渡辺等+沼澤尚+cobaというメンバーなんだが、実は沼澤氏のドラムをちゃんと聴くのは初めて。(なんと!
 そうですね、スネアはちょっと遅れた感じで、音や比較的シンプルな叩き方も含めて、林立夫に似た感じ。でももっとずっと洗練されていて、ビートに華があるよな。
 林立夫もミュージシャン仲間ではすごく評価の高かったドラマーだったが、あまりにも泥臭くて(誉め言葉)、正直いって合わないタイプの曲もあると思う。(高中のセイシェルなんかちょっと違和感がある)
 この点、沼澤氏ならどんな曲でもいいドラムを叩いてくれそうで、確かにいろんなところに呼ばれるだろうという気がしますた。松原秀樹とのコンビがベストかといわれればなんとなく素直にうなずけないものもあるが、林立夫もそうだったように、どんなタイプのベースとも合いそう。
 
  
PS
 実は椎名林檎本も読んでたんですが、やっぱりこの人、天才ですな。神経症的なところがあるのもその証拠です。(治してしまうときっとダメになってしまうでしょう)
 

対ジャマイカ戦

2002年10月16日
 J-NETとかサッカーカフェを久しぶりに覗いていたんだが、そのほとんどが酷評。

「どうやったら3ヶ月であれだけ弱くなれるんだ?」
「中村まるで使えん。あれじゃイタリアでもダメにきまってる。トルシエが外した理由が改めてわかった」
「名良橋、秋田、服部はクソ」

とか。
 あんなに間延びしちゃって、金メッキ中盤がワイドに広がりすぎてるから負担が大きいし、攻撃のときにどちらかのサイドバックが参加できず、攻めに厚みがない。
 守りもプレスがかからず、ディフェンスラインの前がガラガラ(よく昔アジア予選で見られてたような感じ)。ボールまわりで数的優位を作っていかなければやっぱり日本人にはキツイと思うんだが。

 強いか弱いかと聞かれれば、フランスW杯時の代表と比べてもはるかに弱いのは間違いない。

 面白い発言も結構ある。
「秋田と名良橋は金メッキ中盤の鉄下駄」
 つまり、故意に中盤の負担を大きくしてトレーニングとしているというもの。大リーグボール養成ギプスと一緒。
「国で一番うまいと賞される4人を呼んできて代表の中盤にポンとおくなんて,ジーコかプレステやってる小学生にしか出来ないって。」
 確かにそんな感覚だよな。

 なんかファルカンの2の舞って感じがしないでもない。
 
 ところで4バックについてだが、基本的に守備的に戦うなら賛成なんだが。
 攻撃的な4バックっていうのは、スーパーなサイドバックがいないと成立しない。
 相馬が左をやっていたときでさえ、裏をクロスで狙われて高さとかフィジカルとかスピードで勝つことができず、弱点となっていた。
 さらに攻撃的センスとフルに上下動できる無尽蔵なスタミナが要求されるなんて、ほとんど望み薄だと思う。(トルシエが市川にだけその可能性があるといったのは慧眼)
 
 
PS
 U-21は谷間の世代とか報道されているが、じゃあその下のU-20にどんなすごい選手がいるのかは、ほとんど目にしたことがない。無責任な決まり文句を使うんじゃない!(怒
 でも、サウジアラビア戦のチームはすごくいいらしい。ネットでも大絶賛の嵐。
 

2002年10月17日
 人の夢ほどつまらないものはないんだが、今日は自分のための記録なのでご勘弁を。


1.私はローンガンメンのチビメガネジジイと仕事上、間接的に知り合い(直接的な利害関係はその時点ではない)

2.私は大型バスに乗って集団で西日本(瀬戸内海?)を移動している。

3.とある小さな島に到着。その島には山がそびえ立っていて、山全体が神秘的な(何か神殿のような)ホテルになっている。

4.そのホテルで一泊。翌朝、打合せを行う大部屋に行ったらまだ布団がたくさん敷きっぱなしで、私は面白いマンガを発見。それを持ち帰ろうかと考えている。

5.打ち合わせによると、あと小一時間くらいで出発し、次の目的地へ行くことになっている。

6.ローンガンメンのジジイが「オレは今から別行動をするので、頼みがある」といい、ちょっとした専門的な仕事を頼まれる。

7.そのジジイはホテルの配管とかを潜っていって、どこかの貯水槽に隠れている。私はそれを確認してちょっと安心したりしている。
 
 
 ちなみに、集団で合宿する夢は去年からわりと頻繁に見ているもの。また、どこかの小さい島に流れ着いたらそこには山があって全体が神殿だったという夢も数ヶ月前に見たことがある。
 
 
 これ、珍しく自分では全くわからなかったんですが、いったいどういうことなのか想像つきますか?
 驚愕の夢分析は明日!
 

その分析

2002年10月18日
 (昨日の続き)
 指摘されたのは「夢とそれを考えること」自体を意味しているんじゃないかということで、別にそんなに驚愕ってほどのこともなくて申しわけないが、まあ自分的にはまったく思いつかなかったわけで。
 以下、箇条書きで簡単に。

1.西方浄土とかいうように、西の島とその神秘的な山ホテルはアチラ(無意識、夢)の世界を意味する。

2.バスに乗っての集団行動も同様だが、夢見手である自分自身の無意識を表している。自我である自分に加え、無意識の中の部分がそれぞれ擬人化され、多人数となっている。
 そのような世界から何かを面白いもの(マンガ)を発見し持ち帰ろうとしているが、やろうとしてることは実際その通り。

3.ローンガンメンの一人(メルビン)は、自己の一部として現れている。ユングが言った老賢者(仙人)、神仙童子、いい魔女のたぐい。それほどの絶対的な導き手ではないが、とりあえず頼りにしていい存在だろう。
 ドジも結構やり、外見も全くカッコいいとは言えず、それでいて実はかつてダンスのチャンピオンだったりして、イザという時は頼りになるメルビンのイメージ、なんか自分の導き手としてすごくぴったりしているような気がする。

4.さて、問題は自分がいったい何を頼まれたのかということだが、まあ「アチラの世界のことはオレがちゃんと見てるから、お前は現実的な問題を頼む」と言われているような気がしないでもない。
 実際、そういう問題を放棄して一年以上になり(家賃とか郵便物とか、いったい何ヶ月溜まってるのか、自分でもワカラン)、わずかに気にかけているのも事実。
 かといってそんなものに意味を見出せない以上、おいそれとやり出せるとは向うも思ってはいないだろう。
 もうひとつは、「夢に関する何かの仕事をやれ」といってる可能性があって、これもしっかり考えてみなければならない。

5.実はこういう導き手としての存在が夢に現れてきたのは初めてで、ちょっと嬉しい。
 アチラの世界のことをちゃんと監視して情報を流してくれそうだし(でもなんか隠れ方がドンくさいんですけど・・・)、まかしてていいかな、なんて思ったりして、なんか未来につながる安心できるものに久しぶりに触れたような気がしないでもない。
 

テレビ番組について

2002年10月19日
 んー、別に書くことがありませんな。
 そうそう、ケーブルTVの41チャンネル(ファミリー劇場というらしい)でいつのまにか消えてしまった「ナイルなトトメス」、土曜日の昼に変更されてやってました。うれスィー!
 
 ところで、斉藤由貴の初代スケバン刑事も始まってます。えらく荒唐無稽なんですが、意外と楽しめます。斉藤由貴って、左利きなんですね。

 最近は日本オープンの長時間の中継を見て時間を潰してます。
 

健康ヲタ復活か?

2002年10月20日
 実は昨日、ビールを3本飲んで昼寝したんだが、起きて何時間たっても二日酔いのような感じでどうにも気持ちが悪く、もう酒を口にする気がなくなってしまった。24時間以上アルコールを口にしなかったのはいつ以来だろうか。
 ついに肝臓に来たか? あるいは風邪か?
 頭も痛いので風邪気味であることは確かだと思うんだが・・・。
 
 内蔵関係は気功とかツボである程度予防しようと思っているので、ちょっと情報をまとめるべく、とりあえず雑誌や本を引っ張り出して積み上げてみた。
 たとえば肝臓に効くツボとかを見てみると、本によって結構違うことが書いてあり、どれが本当だろうと思ってしまうんだが、本当の中医学っていうのは、人の体質とか経絡反応を見て処方を決めるものなのでしょうがないだろう。
(一般的なところで足三里、期門、中カン、陰リョウ泉、ダン中ってところでいいんじゃないかと思う。本当は3つくらいに絞らないと覚えておけないかもしれないが・・・)

 ついでに、この夏から集中的に練習しているゴルフの方もいよいよ佳境に入ってるので、ストレッチとか体操的なものとか、資料をあさりだした。
 これでメンタルトレーニングとか調べだすと、もう収拾がつかなくなる予感がする。
 
 
PS
 ワタクシ、以前はトレーニングマニア、健康オタクだったのです。
 

1 2

 

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

最新のコメント

日記内を検索