ノーベル賞ですか。

2002年10月10日
 なんか賛否両論ですね。特にあのカミオカンデの方。

 別にいいんじゃないんでしょうか。つーか、どうでもいいです。
 反権威・反権力主義のワタクシですから、いつも同じようなことを書いてるような気がしますが、ノーベル賞なんてしょせんその程度のものです。
 議論になること自体がよくわかりません。

 といいつつ、所定の紙面を埋めるために書くことにします。

 ノーベル賞には暗い歴史があります。
 まずその発祥については、(兵器としての爆弾を発明した人が提供という意味において)まさにパラドックスでして、これはよく語られますので省略。
 次に、理論ではなく具体的な成果でないと対象外なので、よく例として挙げられるのは、アインシュタインの相対論が受賞できなかったということ(そのかわり光電効果で受賞)。
 その成果も、後で考えるとヤバイのも結構あります。その際たるものとして、ロボトミーを開発した人が受賞したりしてます。

 いや、これはこれでいいんでしょう。あくまで人間のやることですから、間違いや情実があって当然です。どこかの国の賞と違って、成果さえあればたとえ10代の少年でも受賞できるっていうのもいいところです。(つーことは、賞金はあるもののノーベル賞では喰えないってことなんですけどね)

 私の言いたいのは、妙な神格化はウンザリってことです。

 たとえばDNAの螺旋構造を発見したワトソン/クリックにしても、今回のカミオカンデにしても、それまでの先人の研究をベースにして、同時期に同じようなことを考えていた人はいっぱいいるわけです。たまたま先にできるかどうかはまさに運でしかありません。(実業家が成功するかどうかと同じことです)
 外国でのマスコミ等の扱いがどうなってるのか知りませんが、少なくとも日本のそれは、勝てば官軍、1位(ノーベル賞)でないなら2位もビリも一緒という風にもとれるものじゃないですか。
 やっぱりそういうのはいけないと思うんですよね。

 カミオカンデの人も、宇宙観測の詳細については今後も活躍していただきたいと思いますが、教育論とか政治経済論について別に聞きたいとは思いません。
(それらに関して卓見を持っているのであれば、すでに評価されていなければいけないでしょう)

 つーか、やっぱり戦後意識というか、舶来物信仰とかが抜けきってないってのもありそうです。MITなんか、ノーベル賞を持ってない教授の方が少ないようですよ。


PS
 おい、カミオカンデ本来の目的である、陽子崩壊の観測はいったいどうなったんだ!? 寿命が1桁違ってたかもしれないなんて、そんないい加減な理論を元にしてたんか?

 
>きゃおるさん、BLUESさん
 古村敏比古のHP(http://www.meg-pro.com/hocuspocus/)の5月あたりの日記に、四人囃子とスモーキーのライブについてコメントがあるんですが、鳴瀬氏についてはやっぱりナルチョと呼んでいるようです。
 
 

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