10年近く前、親戚が家を建て替えたいとかで、ちょっと研究したことがある。
 その直前に1年以上アメリカのあちこちに住んでいたこともあって、2X4(ツーバイフォー)とか間取りとか、いろいろ感じるものがあった。
 
 日米の住宅事情の違いが言われるが、実は間取りも大きく影響している。
 具体的には、日本の住宅には玄関と廊下があり、これが貴重なスペースを食いつぶしているのである。
(さすがに最近は応接間は少なくなったが)

 よくアメリカのドラマで、玄関を開けるといきなり居間になっていて、ソファとか丸見えの場面があるが、ただでさえ狭い日本の住宅の場合、本当はああいうのがいいのではないだろうか。

 説明すると、「身内でない」来客を通す場所は家の中とはいえ「パブリック」という感覚で、「庭と同じように外から見られてもいい」ように、いつもきれいにしておく。
 対して「プライベート」のスペースは厳重に隠蔽する。
 トイレや応接間は「パブリック」であり、寝室やクローゼットを含む着替えのスペースは「プライベート」である。
(「身内でない」来客をどこまで通すかで、居間、食堂、台所、仕事場等をどちらにカテゴライズするかが決まる)
 
 このように考えを整理すればなんとなく住みやすくもなるし、パブリックの部屋のひと隅に出入り口と靴脱ぎのスペースを設けてしまうのも抵抗がなくなるだろう。
 なにより、これで一部屋分に近い貴重なスペースが浮くはずである(その分どこかの部屋を広く取れる)。
 実際問題としては、出入り口の向きやカーテン等を工夫することで、宅配便の人などには直接中を見せないことも可能だ。
 
 要するに、欧米のコンドミニアムやアパートの間取りとまったく同じで構わないんじゃないか(もちろん下駄箱は必要だが)、ということなのだが、あまりイメージの湧かない人は、実際に使われている間取りを欧米のサイトなどでぜひ見てもらいたい気がする。
 
 
PS1
 特に日本のアパートやマンション、あるいは小さい一軒屋の間取りは変ですね。玄関や廊下は無駄だと思います。
 まあ私には関係ないですが。

PS2
 ただし欧米の住宅でも、大きい(日本の感覚では「超大きい」)一軒家には、玄関ホールはあります。
 
PS3
 よくわかりませんけど、赤子関係は散らかっていても公に見せて構わない気がしますのでパブリックですか? 電車の中や公園で乳をあげてる人もたまにいますよね。
 

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

最新のコメント

日記内を検索