以下、一般論として述べる。

 欧米人のフロンティア(チャレンジ)精神、冒険心というのはなかなか日本人には理解しがたい。

 たとえば、動力船にしても自動車にしても、開発者の情熱はたいしたもので、それも複数の人間が長い年月をかけ、幾多の失敗、端的に言えば「大きな犠牲」を払ってモノにしてきた。
 特に飛行機(飛行船も含む)と潜水艦、これはかなり悲惨な開発経緯を持っている。おそらく爆薬などの武器、あるいは薬品なんかもそうだったはず。

 ところで、それがモノになるかならないかという段階でも、回りは「危ないから(あるい可能性が少ないから)やめろ」とは思わないし、ましてや行政が干渉してくることは非常に少ない。
 それは、そういうものが社会を発展させることをよく知っているからだろう。そのためには多少の犠牲はやむをえないという考え方がある。

 たとえば、今回の事故は人災かもしれない。しかし、決して「責任問題」の面がクローズアップされることはないだろう。むしろ、(ヒューマンファクターも含む)事故原因を完全にオープンにすることで、次はそういう失敗がないようにしようとするはずである。

 これは社会的な事件でもそうで、いわゆる「司法取引」では「真実を話してくれたら罪には問わない」なんて場合さえある。これも、一時の責任問題ではなく、これからの社会をよくするという基本的考え方があるわけだ。

 これは欧米では「自分達で国を作る」という意識が強いからだろう。現在王制の国でも、多くは民衆による革命が行なわれているし、アメリカなんかその最たるもの。
 「お上」が何でも決めてその通りやらせる日本は、パソコンやインターネットでも完全に遅れをとったし、このままでは今後も社会を変えるような新しいものを生み出すことは期待できないと思われる。
 

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