K奈川総合の前期は面接だけでなく、しゃべり場のようなグループ討論をやるので、どうしようか対策をいろいろ話していたような記憶がある。
 
 後期に確実に受かりそうな公立としては、1)一応学区内のMヶ丘。ここはトップ校としてはちょっとやさしいので、塾にも受けてみたらと言われた。偏差値は63くらい。
 2)として横浜市立K沢。いわゆる2番手校で手頃。偏差値は61とされている。

 いずれも神奈川の公立としてはかなり自由な方。1)は伝統校のよさがありそうだし、2)は(進学型ではあるが)単位制で、横浜市立大学に隣接していて抜け出して講義を聞くこともできる。
 しかし、娘はこういう制服の普通の高校では衝突して、やっていく自信がまったくないという。
 何で?という気もするが、まあ本人がそういうならそうなんだろう。
 
 で、やっぱり後期はK奈川総合と同タイプで、新しく開校するK崎高校しかないということになった。偏差値はたぶん50は超えないが、しょうがない。娘と同じようにK奈川総合断念した生徒が数人はいるはずと期待することにする。
 
 実はもうひとつ考えていた高校があって、それは三田の駅前にある国立の東工大附属工業。偏差値は61くらいで、建築系に進めば一応娘のやりたいデザインの勉強も含まれる。私服で学外への出入りも自由。秋葉原系の男子がメチャ多いのは難点(とはいえないか?)。
 ただこの高校は公立後期の試験日に合格手続きを本人出頭で強制するので、断念してしまった。
 今思えばK崎ではなくこちらという選択肢もあったかもしれない。
 
 K奈川総合の前期の倍率は確か4倍くらいで、やっぱだめぽですた。
 あともうひとつくらいづつ5があれば何とかなったような感じだったのだが・・・。

 一方、K崎はかなりの不人気で、はたしてどんな生徒が集まるのか、ものすごく不安になる。なんせ偏差値は40に近く、下手すると「下位校」というランクだから。偏差値65の生徒が40近い高校に行くのは結構勇気がいるもんで、特に男子なら普通は思い切れないだろう。

 でもやっぱり後期もK奈川総合を受けて玉砕するわけにはいかないという結論を出したようだ。
 Mヶ丘や市立K沢はどうかと水を向けると怒り出すが、その気持ちはわからんでもない。
 塾には相変わらず通っており、学力も変化なし(K崎を受けるなら勉強する必要もないのだが)。
 
 後期の志願直前にもう一度各学校をチェックし、やっぱりK崎で行くことにする。たぶん全入に近いけど、こういう高校だからそれなりに変わった奴も多いだろう。特に上位層はバカにできないはず。
 娘は割り切ったようだったが、親としてはかける言葉が見つからない。いい高校である保証もなく、「大丈夫だ」なんてとても言えない。
 これが自分の問題ならあまり気にせず行くかもしれないが・・・。
 
 試験結果は当然のごとくY須賀学院もK崎も楽勝。公立後期の5教科合計は235点くらい。英国数の3教科では148点と満点に近かった。(1教科は50点満点)
 でもこれは問題がやさしかったためもあるので、K奈川総合を受けてもやっぱりだめだったろう。
 
 この時点でトップ合格ではないかと予想できた。
 

受験の顛末7 3月

2004年4月5日
 時間割を考える。一応国立理系志望なのだが、センター試験との関係で何を取ったらいいのかよくわからず苦労するが、おかげで関東近県のデザインをやれる国公立大学の学科は大体把握した。
 今は「電気電子」でマルチメディアのデザインやってるのは当然として、「人間教育課程」とか「家政科」でもデザインやってるところがあるんだね。
「情報」「人間科学」「環境」「生活」とかいうのは全てをカバーする都合のいい言葉なので、ひとつひとつの学科をチェックしないと何をやってるのかわからない。
(ご希望があればリストにまとめたのをお教えします)

 日本史など、嫌いな授業をまったく取る気がないので説得する。こりゃ前途多難だわ。こういう学校に入ったのこともあり、本人は「やりたくない勉強は一切しない」という固い決意があるようだ。
 思えば俺もそういう考え方をしていたので今ごろ苦労してるんだが・・・。

 そうこうするうちにやっぱりトップ合格だったらしく、新入生代表として挨拶するように言われた。こういうものは慣れていて文面を考えるのはお手のものらしい。
 打ち合わせで何回か高校へ行ったが、先生は割といい感じと言っていた。
 

今日は入学式

2004年4月6日
 本人は7日が入学式と思い込んでいて危なかったらしい。高校に期待していない証拠だね。
 25人x10クラスで、A組。成績順でクラス分けしたらしく、結構賢そうなのがいるとのこと。でもその分雰囲気が暗いらしい。 他のクラスはもうやたらテンション高くてはじけてるところもあるそうだ。金髪、マーブル、唇ピアス、何でもあり。外国人も10人以上。明らかに二十歳近いのも数人いるらしい。
 これは思ったよりもいいかも。

 なお、クラスは3年間変わらないらしいが、クラスで集まるのは週に1時間しかないのであんまり関係ない。アメリカの高校のドラマで見られるような、何かというと自分のロッカーへ行くようなシステムである。
 
 部活は最初から軽音しか考えておらず、ギャルバンの怖いおねいさんが多かったらどうしようとびびっていたが、大丈夫だったようだ。
 吹奏楽部でデモしていたベーシストなどもうまく、みんなレベルが高そうなので付いていけるかすごく心配している。
 本人が思ってるよりもずっと弾けてるんだけどねえ。まあ練習してください。
 
 
PS
 毎日新聞の地方版に「新しく開校したK崎高校で新入生代表で○○○と挨拶する××さん」てな感じで載ったらしい。親子ともまったく興味なし。
 

携帯を買う

2004年4月8日
 私服校じゃなきゃ絶対にいやだと言ってたのに、3日続けてなんで制服(標準服)で行くんだよ!?
 なんでも自分と同系統の格好をしている生徒がいて、なんか勝てそうもないので服を用意してからとか言っていたが、なんか禿しく勘違いしてないか?

 話相手もでき、何よりいろんな人がいて、ちょっと楽しくなってきたと言っていた。それまでは親子とも何か憮然としていたからねえ。よかったよかった。
 でも1年間いて中退してK奈川総合高校の(1年遅れの)中退枠に入り直す計画はなくなったわけではない。
 
 
PS
 夕方はボーダフォンの601SHに機種変更してやる。データを移すのに苦労していたが、電話帳に1件も登録のない俺のドコモからするとよく理解できん。
 

ピカピカの一年生

2004年4月9日
 不破臼人さんが「光り輝く子供がいた」旨日記に書かれていたが(どういう真意なのかはわかりませんが)、確かにそういうのってあるんだろう。
 かつて土瓶虫さんが似たようなことを記していたような気がする。
 

印籠と根付

2004年4月10日
 水戸黄門を見ていて、ずっと印籠型の携帯があれば面白いと思っていたら、ラーメンズの片桐仁が「粘土道」でもうやってた。まああれは「俺的」なものだが、見かけ本当に印籠と変わらず、家紋も入るものだと面白いのではないだろうか。

 で、もちろんストラップは根付ということになるのだが(これは携帯電話が普及してきたときに誰もが考えたことがあるでしょう)、昔の根付がお高いのはしょうがないとしても、いわゆる「現代根付」が高いのはおかしいというか、モノとして成り立たないじゃん。昔は庶民も買えたものなのにさ。
 かといってプラスチック製の安直な「根付ストラップ」じゃ芸術の香りなんかまるでない。「根付」の名が恥ずかしくないかっちゅう話もあるし、

 時々指摘されてるけど、確かに江戸自体の庶民の方がよっぽど文化的だったかもね。広重などの版画は破れたふすまにも貼られていたし、ヨーロッパへ輸出するための陶磁器の包み紙として用いられて、ゴッホらの芸術家が驚嘆したという話も有名だが。
 昔の人が手に入れてたのより安い価格で本物(の芸術)が手に入らないんじゃ、文明が進歩発展してるなんてとてもいえないだろう。
 
 
PS
「江戸時代庶民のようにストラップはベルトに通して、印籠(携帯端末)は腰からブラ下げるのが通である」という人もいるが、それは違うでしょう。
 

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