本日は、ずっと探していた第三書館「エヴァンゲリオン快楽原則」を、なんと100円で入手しました。遅れて来た人の強みです。ウマー。
執筆者は野火ノビタ(榎本)、香山リカ、宮台真司など。市川森一も印象的な一文を書いております。
これで、私のエヴァ・コレクションはユリイカの「ジャパニメーション」特集号を残すのみとなりました。(これがまたないんだな)

ネットでは、主に心理学関係を中心に集めています。
「エヴァンゲリオンの深層心理」を書いた臨床心理の阿世賀氏のページは掲示板が読みごたえあります。(リニュ中かも)
http://www.asahi-net.or.jp/~tn7k-asg/
精神科医の星野氏の論考は私が見た中でもベストなもののひとつです(少し異論はありますが)。劇場版についてもぜひお願いしたい。
http://www.asahi-net.or.jp/~AQ4J-HSN/personal/comics/eva.html
ユングネット(本名での加入必要)の過去ログもまだ読んでませんが密度が濃そうです。
http://www.asahi-net.or.jp/~we7n-hkt/jung.html

今でも探しているのは、これらに先鞭を付けたアメコミでも有名な海法ノリミツ?氏の「エヴァンゲリオン解題」。飛んでいった時にはすでにリンク切れでございました。(オリジナルはスリーウエブにあったらしい)

傑作なのもいくつかありますが、残念ながら今見てみたら閉鎖されてました。
たとえば、VOT氏の「アニメ放談」。エヴァもいいですが、シュシュトリアンの解説は抱腹絶倒ものでした。多くの人が日記で言及しています。(お友達の輪王寺ひろみ氏に問い合わせるしかないようです)
「おやじのエヴァンゲリオン」。リツコにゲンドウが最後にいった言葉は、「よかったよ、とっても」だそうです。正直、想像もつきませんでした。
 
さて、ここで私が見たエヴァTV版の感想を述べましょう。

これは、完全にスケジュールが破綻しています。なんせカオル君の出てくる回のための次回予告はポンチ絵でしたからね。たまげました。「アニメ放談」でもそのあたりの事情がリアルに書かれていたのですけど・・・。
しかし、もともとケツは決まっていたわけですから、普通であれば、なぜか「不思議な力」が働いてなんとかなるものです。このような全力投球をした作品は特にそうです。
それがそうはならなかった。一説によれば、本来の劇場版風の凄惨なエンディングに局側が難色を示したともいわれています。やっぱり(圧力というわけではないですが)方向転換をうながすまた別な力が働いたのでしょう。それが何かはうまく説明できませんが・・・。
あのエンディングはあまり好きではありません。
劇場版には感銘を受けましたが、細い点ではちょっとという感じもします。

しかし、多くの論考が劇場版前に書かれ、別にその価値を失っていないことからしても、エンディングに至る前にカントクの言いたいことはほぼ示されている。後は見てる人がそれぞれのエンディングを考えればいいんです。
それだけの力のある作品です。

劇場版では、ミサトがシンジに対し、エヴァに乗って決着をつけるように説得して死ぬシーン、そしてマヤの「私たち、正しいのよね」?に対して青葉シゲルが「わかるもんか!」と答えるシーンが腹にこたえました。
いやまったく正しいのかそうでないのか、さっぱりわかりません。しかし、わからないながらも何かに突き動かされるしかない時が人間にはあるんでしょう。そう、これはまさにユングのいう元型(に突き動かされた姿)です。
 
 
ということで、今日は終わりにしようと思います。
 

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