というのが流行っているらしい。
 ちょっと俺が聴いたところでは、踊りは知らんが、少なくとも歌は感心しない。

 一昔前のアイドル?には、どこかに素人とは一線を画すものがあった。リズム感やら歌い方やら。もしそれらが大したことなくても、曲詞編演には何かがあって、その上で歌えばやっぱり素人とは一線を画してはいた。
 そう、時期的にはモーニング娘あたりまでか。実際にモーニング娘には、意欲的な若いコンポーザーやミュージシャンが起用され、マジメに音楽やってる人で、モーニング娘をバカにする人は今もっていない。
 しかし、最近のアイドル?はどうだろう。たとえばももいろクローバーだが、いろいろな意味で歌に魅力がない。リズム感なくべたっと歌ってしまっているのが一番かな。全体的にフラットして暗いのも問題だ。楽曲はなんだか和風の入った、なんか変なもの。たとえばアマチュアバンドの楽曲としてはそれなりかもしれないが、プロの仕事としてはどうか。

 この件に関しては、某バンドの某面罵と話したことがあり、要するに、もうそういったプロの技ってのは、敬遠され、必要のない時代になっているのである。
 超絶テクニックのピアニストなんかもそうだが、動画で見れば「ああすごいね」と思う程度。そんなものは、多くの人にとっては、金出して見る価値のあるものじゃなくなっている。
 どころか、自分とかけ離れたものはむしろ嫌悪され、遠ざけられる時代にもなっている。ここ、かなり深いよ。俺は必ずしもそれが人類にとって必ずしも悪い方向に向かってるとは思っていない。(この件に関してはまた後日)

 それでは、今求められているのは何かといえば、高校の文化祭の後夜祭のトリで歌える程度の「華」であって、自分を投影できる対象であり、また自分が育てたと言えるようなF級アイドルである。
 それが頑張る、泣く、完全燃焼する、泣く、目標をクリアする、泣く、といった、つまりあのテレビ番組や映画(あるいは自分の高校の体育祭)のコンセプトであって、それに感情移入し、また達成感を感じるという世界である。自分ができなかったいわゆる「代償」なのかもしれない。
(しかし、売れるにはいいとこついてるとは思う。あんまりかわいくないのも狙ってるね)

 しかしながら、やっぱり音楽というのは、常でないものを聴きたい。グールド、ジミヘん、バッハ、モーツアルト、等々・・・。そういう需要も少なくはなったがまだ存在すると思う。そういう意味で、やはり王道を歩いて高みを目指しているバンド、たとえば某バンドなどにもっと注目していただきたい。
 ところでもし、音楽的才能が歴史的レベルでなくとも、特に近代の音楽(というかパフォーマンス)には、「自己表現」という手段がある。その表現のレベルが歴史的、つまり人間として最高のものであれば、すでに音楽はあまり問題にならず、鑑賞に耐えるものになる。しかしそれも茨の道、ひょっとすると破滅への道かもしれないが。

 そういう意味で、若いバンドマンが「表現」に自己陶酔するのもどうかと思う。本来それは、「文学上の表現」に近いものと思うんだが、メンヘルもどきのなんちゃらブチ撒け自己満足を見せられてもただただ困惑するだけだ。
 そう、平賀さち枝のようなのが本来の表現だと思いますな。平賀さん、ももいろクローバーの大ファンらしいけど。笑


PS
 ああそういば「初期衝動」ってのもありましたな。でもそれでプロでやるのは難しいかも。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

最新のコメント

日記内を検索