長野の帝王論　～序

敬愛して止まない長野の帝王嬢が新宿ネイキッドロフトに出演したのが9月8日、休止宣言をしたのが15日。もうかれこれ2ヶ月近く経つ。

長野の帝王動画については、今年に入ってからすでに知っていたが、本当に面白いと思ったのは確か5月くらいではなかったかと思う。
この興味深い人物をネットで検索してみたところ、まともに論じているサイトはほとんどなく、わずかに「ギ装置R」さんがブログで鋭い考察を見せているのと、「ぼくらは少年演出家」氏が見事な一文を寄せているくらいだった。（もちろん現在もチェックしてるが、やはり皆無といっていい）

そこで、人がやんねえなら俺が、と思っただけでなく、鋭いコメントの多い動画、たとえば「恋のフーガ」などを題材として、「多数のコメントの引用という形でそのパフォーマンスや人物の本質に迫る」という本邦初の試みをしてみようと考えた。これは6月あたりに吹いて回ったので、覚えている人も多いはずだ。

2002年の初頭、まだブログなどという言葉が陰も形もなかった時代、「日本初のネット上の日記評論家」を自称して人の日記について勝手にあることないこと書き散らし、さらには一昨年、2年以上という日記ブランクのリカバリーに成功した、まさに本邦初尽くしの俺にふさわしい試みといえるでしょう。

ところが、調べるうちに一つの動画のコメントやタグではなんともボキャブラリーが不足であることが判明し（そう、まるでIKUZOの人力ボーカロイド星間飛行、www.nicovideo.jp/watch/sm4122433 のように）、この際、youtubeの感想や2chのレス、そして他人のブログまで範囲を広げることにした。

これから結構長く長野の帝王について連載していく予定だが、帝王動画でよくコメントされる、
「2、3分、あるいは数回見るとやたらと可愛く見えてくるのはなぜか」
「一方で、殴りたくなるとか憎たらしいとかのコメントが付く理由」
「なんで動画や本人を見ると泣けてくるのか」
「強力なダンスパフォーマンス」
「各動画の評価」
「汚部屋の意味」
「実際にイベントを見て、さらに会って話してみた印象」
などについて、思うがままに解説してみたい。


PS
　休業宣言後、実は私、長野の帝王嬢に会って話しております。（もちろん、リアルの知り合いではありません）
「えー！　なんで！！　どうして？？？」と驚愕する方もいらっしゃるかもしれませんが、これはですね、もう俺くらいになるとほら、ちょっと評判のいいバンドなどをネットでいろいろ調べて遠いライブハウスまで出かけて行くですよ。それでライブ後、メンバーをとっ捕まえて酔っ払いながらずうずうしく「ぜんぜんダメ」とかダメを出すというかクダを巻いてるわけでしてね。
俺も昔は稀代のシャイだったんですけど、このように厚顔無恥になってしまえばまあ普通はできないこともできるってことです。
　てか、本当はちょっと別な用事があって会えるかどうかは半信半疑で行ったんですけど、この件に関しては質問を許しません。