ネタは「その時歴史が動いた」より。

知里幸恵は1903年北海道登別生まれ。当時のアイヌ同化政策により差別を受けながらも語学に才能を発揮し、女学校を優秀な成績で卒業した。
伝承者の祖母と生活していた彼女は多くのユーカラを諳んじており、金田一京助のアイヌ研究の右腕となるが、もともと病弱でもあり、唯一の著作の推敲を終えた夜、持病の心臓病の発作により19歳3ヶ月で亡くなってしまう。
その本が「アイヌ神謡集」(岩波文庫)。
動物の神々の話13編から成り、幸恵のアイヌ語・日本語双方の非凡な才能が遺憾なく発揮され、驚くべき詩情に満ち溢れている。
彼女自身の手になる序文は、多くの人が言及するように名文中の名文であり、アイヌであることの誇りが静かな決意を持って語られている。

ごく薄い本なのでぜひ。一生の宝物になると思うよ。
東京での日記?も付いている。
ここにも生と引き換えに事を成し遂げた人がいるという思いがするが、それにしても若い人が早すぎる死を迎えるのは悲しく、いろいろと考えさせられる。

コメント

nophoto
Elora
2012年5月18日19:11

I can’t hear anything over the sound of how awesome this atricle is.

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