もう高校生バンドはあんまり見ないつもりなんで、ちょっとまとめとして。

たとえば知り合いのプロに「誰か面白い若いドラマーいない?」って聞かれたとき、俺が見てきた10代ドラマーで紹介できそうなのは誰か、なんてことを考えてみた。

そもそもプレイヤーの伸びとしては、20歳からの数年間が勝負だろうと思うので、10代での力を云々してもしょうがない。だからその時点の完成度よりも、そのドラマーの一生モノともなるような特徴があるという点で考えてみた。もちろんプレイ上の図抜けた点はなくても圧倒的な音楽性の広さのようなものがあれば、それはそれでひとつのアピールポイントになるだろう。

まず、やっぱりハイビスカスの上里君。結構ムラのある演奏で、ライブでもレコーディングでもかなり外したりもしてるんだけど、決してやらかしてはいけない方向には間違えないのは何かあるんだろうね。笑
アイデアやアプローチは奇想天外でもあるし、また同時にものすごく引き出しが多いという感じもする。
躍動感あふれるドラミングは渡嘉敷祐一を髣髴とさせ、ここぞというときの豪快にドライブする力は群を抜いている。
今年に入ってプロとも音を合わせてるようだ。

次は菊池さん。
高校生の頃は村上秀一によく似てた。シュアーなドラムっていうのかな。
ポンタがハイハットやスプラッシュみたいなシンバルの使い方に特徴があるのに対し、菊池さんはスネアやクラッシュに華があっていい。音もすごくクリアーだ。
上里君もそうだが、この人もドラマーというよりはマルチミュージシャンだし、またプロデューサーでもある。やはり洗足の教授陣など、日常的にプロのミュージシャンと接しているはず。

あと書いておきたいのは、都立新宿山吹卒の児林竜二氏(ちなみに、カーフではベースを弾いていた)。
1曲の半分も見たことがないのだが、スケールの大きな図太く包容力のあるドラミングはモノの違いを感じさせた。
今は、BANDY-GANGというバンドに加入しているようだが、そこで本名はオープンになっている。(http://bandygang.com

それから、俺が若者ミュージシャンを聴くきっかけとなった、娘の先輩のO西氏。
まだまだなところも大いにあるが、細い体でありえない爆音を叩き出す、非常にシャープなドラマー。なんだか見世物的?、よくいえば見るだけでも金を取れる感じがあって、この点はプロに紹介してもそこそこ評価されるはず。
パンクドラマーのイメージがあるが、実は吹奏にも所属してたことがあり、音楽の幅は広い。
疲れてヘロヘロになると誰でも腕なんかは遅れてくるが、この人のキックはむしろ前にずれてくるのがいい。
今はGylayという、結構プロに近いバンドで叩いている(http://ip.tosp.co.jp/i.asp?I=gylay)。俺も一回見たことがあるがバンドもなかなか。

まあこれくらいかな、「あんまし見所がねえよ」と言われなくて済みそうなのは。
 

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