上里環@秋葉原PAGODA

2007年8月30日
なんともこの日のが書きにくくて、9月も21日にもなってしまいましたが、書かないと止まったままなのでちょっと無理やり気味に(笑)

もともとハイビスカスがバンドで企画に呼ばたれてたんだが、メンバーの誰かが金がなくて難色を示し、やむなく上里君の弾き語りになったらしい。
俺も弾き語りはかなり見てきたわけだが、ソロで人前に立つのも初めてという上里君がいったいどんなものを見せてくれるのか、興味深々だった。

で、どうだったかというと、まずは見終わった印象としては、ハイビスカス(バンド)とあんまり変わらないってこと。驚く?
それから思ったのは、実に等身大の音楽をやってるってこと。バンドの場合はあのぶっ飛び加減にマスクされてるが、弾き語りだとよくわかる。
これって女性だと若くてもできやすいんだけど、男はなかなか難しいもんだ(昔、イカ天でも審査員がさんざんコメントしてた)。思い当たることあるでしょ?笑

上里君が自らすべてを語っているので無断転載。
「何かを始めるとき、大切なのは手段ではなく、目的であると思います。
バンドをやりたいなら、メンバーが揃わなくったって始めりゃいい。何かを誰かに伝えたいなら、ライブを待つ必要はない。

ゴチャゴチャ言わんと、どうすればいいかわからなくなったら、やめときなさい。胸のドキドキに突き動かされるままに。」

そう、改めて思うに、目的と手段をいつのまにやら取り違え気味な弾き語りやバンドが多い。わからなくってるのに変にやってしまうバンドも。

上里君は、母親が職場で拾ったという中学からずっと弾いてるクラシックギターを持って来ており、弦も張り替えたことがなく指に錆でも付きそうなドドメ色。ペグも錆び錆びでチューニングもロクにできないというシロモノだったが、音楽に必要な音はびしっとバランスよく出してた。
マーチンがどうのこうの、ギターの音がどうのこうの言ってる弾き語りが正直、アホに思えましたね。
「別にCだけ弾いてても音楽になるし」と、またありがたいお言葉をいただいて目から鱗です。笑

PS1
 ライブ中、あるいは直前、ギターが壊れて弾けなくなったらどうするのかって? 彼のことだからアカペラなりギターをカホンのように叩くなり、どうにでもやるでしょう。

PS2
 そういや村上秀一も楽器に対する変な思い入れや遠慮を消し去るために新品のドラムには思い切り蹴りを入れてから使うって話を思い出しました。

PS3
 私は初期の泉谷しげるが大好きなんですが、ある時期から音楽活動をあまりやらなったところに彼の苦悩、すなわち、誠実さを見ますね。彼のように「わからなくなったら、やらない」のはとても真摯だと思います。誰とは言いませんが10年1日の如く「昔の名前で出ている」ミュージシャンも多いですけどね。
 

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