とある日に

2007年5月16日
商売柄?、相当な金持ちと会う機会もありまして(とはいえ何百億円ものポケットマネーをポンと出せる欧米の大富豪とはケタが2つばかり違いますけど)、先日、そんな人とたまたまオーディオ装置の話となり、なんでも1000万円以上するコンデンサー型スピーカーに、それぞれ百万円以上のプリ、メイン、プレーヤーで揃えてるとのことでした。

本日記でも昔からオーディオについて書いてる通り、私も結構研究した方なので思わず話に乗ってしまったのがまずく、「どういうので聴いてますか?」と聞かれてしまいました。
こういうのって趣味ですから、その人の見識、品性、豊かさ、とかいったものがすべてさらけ出るものです。中途半端な機材を挙げても、まあ足元を見透かされるだけでしょう。
私の総額10万も全然しない装置で、どう答えたらこの金持ちをなるほどと言わせられるか。笑
「音楽の制作現場(つまりスタジオ)で音をチェックするための環境(つまりモニター)になるべく近いもので聴いてます。要するに制作側はそれで判断してるわけですから。そういったプロ用機材で揃えられない部分は極力シンプルにしてます。」
具体的には、ヤマハNS-10Mstudioをニアフィールドで聴き、ヘッドホンにソニーCD-900ST、アンプは最もシンプルな構成のデジタルでコード類も最短で、ってな感じ。
あんまり低音は出ませんけど、実際鮮度の高いいい音しますよ。音楽鑑賞用としては疲れるという人もいるかもしれませんけど、私はこういう音が好きです。

制作側はオーディオマニア向けに音を作ってるわけでないのは当ったり前の話でして、本当はラジカセや、特に最近ではポータブルオーディオでの音もチェックしてるんですけどね。

んで、その金持ちのオーディオの音ですが、たぶん味付けは結構あるんだろうと思いますが、さすがに色気と力のある魅力的な音をしてました。ウッドベースなんかは聴いたことがない感じで見事にブーンと鳴ってましたが、コンデンサー型の振動板ならではでしょう。
でも意外とドンシャリ気味で、それを指摘してみたところ、さすがに気になってて現在調整中とのこと。

それより、あんまり趣味のいいソースを持ってないので、逆に足元を見透かしましたよ笑。ジャズにしてもそうだし、バッハが好きとか言っててあんなCD1枚しか持ってないとはびっくりです。このあたり、やっぱり文化的なモノがヨーロッパの金持ちとは違いそうです。
でも、趣味のよさが人間的な品性や深みと直結するものでもないことも確かでしょう。
 
 
PS
 最近の若い人はあんまり音にこだわらないようですね。一回いい装置で聴けば考えも変わると思うんですが。
娘にも安物なりにそこそこの音のするセットを揃えてあげましたが、友達にも自慢してて評判もいいようです。ウレシス
 

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