水谷氏と河合氏の話

2007年2月19日
水谷先生が今どうしているのか知らないが、氏の著作をたまたま車の中に置いておいたら、すかさず娘さんが発見して奪って行ったことがあった。
先に述べたような高校なので、水谷先生やらの話は日常的にされているらしく、そういう話に非常に敏感なのだろう。単位制なので、クラス担任のほかにチューターといって、相談相手の先生を自分で指名できるのだが、そのあたりもこの高校の生徒は信頼できる先生かそうでないのか、本能的直感的にわかるのかもしれない。
(教師にとってはきついシステムだ笑)

まあそれはいいとして、水谷先生に関してはいくつか印象的な話があるが、ひとつは以下のようなものだ。(確か3年ほど前に毎日新聞に載せられていたものだと思う)

最初に赴任した高校で学校に来なくなった女子生徒に対し、水谷氏は毎日「どうしてる?」と留守電に入れていたが、やはり退学してしまった。しかし10?年後、立ち直ったその子が現れて、「ダメになりそうになるたびにその伝言が思い出されて、踏みとどまる力になった」と伝えた。

これに似た河合ハヤオ氏の話がある。
やはりカウンセリングをはじめたばかりの頃、大きく複雑な問題を抱えた女の子と面談し、河合氏は「今の自分の力量では扱えない」と感じた。案の定、その子はもう来ることはなかったが、河合氏は(普通はあまりやらないことだそうだが)「力になりたいので、よければまた来てください」というような内容の手紙を書いて出した。
10年以上たって再会した際、その子はやはり「あの手紙は折に触れ何回も読み直した」と述べたという。

真に人の助け、救いになるとはどういうことなのか、示唆に富んだ話である。

PS
 俺、この話前にも書いたっけ??
あと、河合氏の話が載ってる本の題名がわからないので、知ってる人がいたら教えてください。
 

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