印籠と根付

2004年4月10日
 水戸黄門を見ていて、ずっと印籠型の携帯があれば面白いと思っていたら、ラーメンズの片桐仁が「粘土道」でもうやってた。まああれは「俺的」なものだが、見かけ本当に印籠と変わらず、家紋も入るものだと面白いのではないだろうか。

 で、もちろんストラップは根付ということになるのだが(これは携帯電話が普及してきたときに誰もが考えたことがあるでしょう)、昔の根付がお高いのはしょうがないとしても、いわゆる「現代根付」が高いのはおかしいというか、モノとして成り立たないじゃん。昔は庶民も買えたものなのにさ。
 かといってプラスチック製の安直な「根付ストラップ」じゃ芸術の香りなんかまるでない。「根付」の名が恥ずかしくないかっちゅう話もあるし、

 時々指摘されてるけど、確かに江戸自体の庶民の方がよっぽど文化的だったかもね。広重などの版画は破れたふすまにも貼られていたし、ヨーロッパへ輸出するための陶磁器の包み紙として用いられて、ゴッホらの芸術家が驚嘆したという話も有名だが。
 昔の人が手に入れてたのより安い価格で本物(の芸術)が手に入らないんじゃ、文明が進歩発展してるなんてとてもいえないだろう。
 
 
PS
「江戸時代庶民のようにストラップはベルトに通して、印籠(携帯端末)は腰からブラ下げるのが通である」という人もいるが、それは違うでしょう。
 

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