スガシカオとかのバックでの松原秀樹とのコンビがすごく味があって、何度も見るとやっぱりいいんだよね。
(最近いいベースだと思って見てみるとなぜかたいてい松原秀樹だったりする)

 何が気になるのかといわれると難しいんだけど、すごく柔らかいドラミングで、そのふところの深さにちょっと興味がある。

 大昔、青山純をライブで見たことあるが、全くといっていいほどオカズを入れないので結構驚いた。当時はこの人のどこがプロ仲間に絶大な信頼を受けているのか、よくわからなかったもんだ。
 http://homepage3.nifty.com/JSTR/Aojun.htm にいい考察があるんだが、要は「自分の型」というものから抜け出していて、楽曲に合わせてどうにでも叩けるドラマーなんだけど、たぶん沼澤もそんな感じ。(ガッドもそういうタイプ)
 でも青山純がまだ「ドラマー」という印象があるのに対し、沼澤はそれもない。楽曲として必要と考えて初めてスネアをひっぱり出してくるような感じを受ける。

 だから、いかにもドラマー然としたドラムが居座ってるバンドやアルバムに沼澤を持ってきてやらせたらどうなるのか、なんてことを考える。どこまでできるのか、奥が深いのか見極めたてみい。
 まあ先日の椎名林檎@武道館もそうだし、極端なことをいえばツェッペリンにおけるボンゾ、あるいはコブハムやトニーウィリアムスの代わりにどうだろうか。たぶんまた違ったものを生み出せるはず。

 一方、ドラムをピアノやボーカルの如く、最大限に表現するやり方も当然ある。なんせドラムは最も原始的な楽器だからね。要はドラムを「歌わせる」わけだが、村石のような手数の多いタイプがこれにあたる。渡辺香津美トリオのオラシオなんかその最高峰で、タムを駆使して強烈に歌ってたもんな。
 ポンタは歌ってることは歌ってるが、ちょっと上品(オサレ)すぎると思う。
 こういうタイプのドラマーは個性が売りなので、たとえばおいそれとボンゾの代わりにはならないだろう。
 まあどっちがいいかって話じゃないことは確か。
 
 
PS1
 同じタイプでも剛の青山、柔の沼澤って感じでしょうか。

PS2
 前述のサイトに、青山純のオカズはほとんどが「タタドン」で、歌の盛り上がりによってはあえて頭のシンバルを抜くと書いてありましたが、なるほどです。
 あと、山下達郎の「クリスマスイブ」の青山を絶賛してましたが、確かにそうかも。

PS3
 オラシオに関しては http://diary2.cgiboy.com/1/adit/ の8月の日記が写真もあって面白いです。この人の師匠がやっぱり青山純らしく、「我が師匠青山純氏はシンプルなビートでワールドクラス。オラシオはその対局におけるワールドクラス。世界のトップに君臨してるお方」なんて書いてあります。

PS4
 70年代半ばの吉田美奈子の「フラッパー」、これはリズムセクションが林&細野と、ポンタ&高水の2パターンの演奏があり、(前者の方が抜群にいいんだけどそれはさておき)世のドラマーは後者のポンタの派手なドラミング(をプロデューサーがOKしたこと)に驚いたらしい。
 これについて、村石は「こういうのもアリなんだ」と目から鱗が落ちた心持でそういうドラミングに突き進み、逆に青山純は「これは何かの間違いだ」と信じていっそうシンプル志向になったという話を読んだことがあります。
 

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