グレン・グールド考
2003年9月19日 夜中にNHKのBSで「グレン・グールド27歳の記録?」という大昔のモノクロの記録映画をやってたんだけど、これは近年見た中でも大変なシロモノだと私的には思っている。
やはり5年ちょっと前だったか、浅田彰がHNKでグールドの番組を作ったことがあって、冒頭に初期のゴードベルグ、そしてラストに晩年の神韻飄々たるゴールドベルグを流して、出来もなかなかのものだったが、さすがに今回放映された「本物」にはかなわなかったような気がする。
それにしてもすごい。てゆうか神が降臨してる。
頭ではどういう演奏がいいか完璧にイメージできてるんだけど、やっぱりちょっとした問題点が出るので、気力体力の続く限り何十回も録音するんだね。
「この一音だけが問題だ」とか「このテイクはいつも中指の出だしが遅れてる」とか、出だしの1小節を聴いて「テンポが安定してない」とか。そんなの全然然わかんねーよ!
そういえば、やっぱり昔HNKで放映してた矢野顕子のピアノ弾き語りのレコーディングのドキュメンタリー、やっぱりものすごい気合と集中力で、もう頭が下がるというか胸を打たれるようなものだったのを思い出した。
それにしてもグールドって、何気なく足を組んで腰掛けて、無造作にそのまま弾き出すんだね。結構驚いた。すごい音量の鼻歌を歌いながら弾くのは有名だろうけど。
録音曲はあの猛スピードで当時評判になった「イタリア協奏曲」だったんだけど、第3楽章の出だし、プロデューサーと「いいテンポだ」とうなずきあい、グールドが「優しさがある」「性急でない」と発言してたのには、「ああなるほど」って、なんか心底納得した。そういわれりゃ本当にその通りだ。
最後、「完璧だ」と言って優雅な握手をしてたけど、こうやってあの音楽は生まれたんだね。かなーり衝撃的だった。
PS1
グールドが真夏でもマフラー、手袋を着用してたのは有名ですが、実際、スタッフが半袖なのに、グールドはコートを着てスタジオ入りしてました。
PS2
映像中、イスの鳴きがどうこう言ってましたが、実際の録音にも確かにそれらしき雑音が入ってますね。私の持ってるのはCBSソニーMBK42527というCDです。
やはり5年ちょっと前だったか、浅田彰がHNKでグールドの番組を作ったことがあって、冒頭に初期のゴードベルグ、そしてラストに晩年の神韻飄々たるゴールドベルグを流して、出来もなかなかのものだったが、さすがに今回放映された「本物」にはかなわなかったような気がする。
それにしてもすごい。てゆうか神が降臨してる。
頭ではどういう演奏がいいか完璧にイメージできてるんだけど、やっぱりちょっとした問題点が出るので、気力体力の続く限り何十回も録音するんだね。
「この一音だけが問題だ」とか「このテイクはいつも中指の出だしが遅れてる」とか、出だしの1小節を聴いて「テンポが安定してない」とか。そんなの全然然わかんねーよ!
そういえば、やっぱり昔HNKで放映してた矢野顕子のピアノ弾き語りのレコーディングのドキュメンタリー、やっぱりものすごい気合と集中力で、もう頭が下がるというか胸を打たれるようなものだったのを思い出した。
それにしてもグールドって、何気なく足を組んで腰掛けて、無造作にそのまま弾き出すんだね。結構驚いた。すごい音量の鼻歌を歌いながら弾くのは有名だろうけど。
録音曲はあの猛スピードで当時評判になった「イタリア協奏曲」だったんだけど、第3楽章の出だし、プロデューサーと「いいテンポだ」とうなずきあい、グールドが「優しさがある」「性急でない」と発言してたのには、「ああなるほど」って、なんか心底納得した。そういわれりゃ本当にその通りだ。
最後、「完璧だ」と言って優雅な握手をしてたけど、こうやってあの音楽は生まれたんだね。かなーり衝撃的だった。
PS1
グールドが真夏でもマフラー、手袋を着用してたのは有名ですが、実際、スタッフが半袖なのに、グールドはコートを着てスタジオ入りしてました。
PS2
映像中、イスの鳴きがどうこう言ってましたが、実際の録音にも確かにそれらしき雑音が入ってますね。私の持ってるのはCBSソニーMBK42527というCDです。
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