タイガーのスイング

2002年11月24日
 タイガーウッズ、スイング的にはごくシンプル。
 実はバックスイングの下半身の使い方には難があって、あれが二クラスのようにしっかり腰が入り、左足もヒールアップするようになれば完璧なんだろう。
 悪くなると全英オープンの時のように頭が沈んで突っ込み、ターフが深くなるのはそのためだと思う。
 
 多くのプロはトップの切り返しで手をループさせるが、これはダウンの引き下ろしをクラブの重心アングルに合わせる操作である。青木、トレビノ、尾崎といった名手でも見られ、欠点とはいえないけど、なんかシンプルでない。
 ガルシアや青木のようにダウンのプレーン自体がひとつ下がって降りてくるのは、またちょっと違ったもので、スイングのよさ(タメとかふところといわれるもの)を示しているが、やっぱりやりすぎるとデメリットも出てくる。

 タイガーはこういうクセがなにもなく、本当に上げたまま下ろしてくる。
 なんでそんなことができるのかと思っていろいろやってみたんだが、連続振りでバックスイングのスピードを思い切り速くすると動きがシンプルになっていくようだ。トップまで一気に上がり、切り返しにも余計な動きが入る余地が少なくなる。
 そのかわりタメもなくなる感じがあるが、これも体や腕の使い方次第。タイガーは類まれな運動センスであの強打を実現している。

 もうひとつ課題が増えた感じ。
 
 
PS
 アルゼンチンのプレスが組織的でないのかって話がありましたが、うーん、どうなんでしょう。
 私の考えでは、「組織的」とは、まずコンパクトでなければならず、イメージとしては、一人がボールに寄せてドリブルと一番危険なパスコースを切り、少し離れて2番手3番手が控え、前の選手が交わされそうになると次々に寄せていくっていう感じです。
 特に、前へのパスコースを2つくらいに限定してしまい、苦し紛れにそこに出してくるのを待ち構えて鋭い出足で先に取ってしまう、というのが最大のポイントでしょう。(山口がボランチをやっていた頃の代表で結構できていた試合があったと思います)
 アルゼンチンとかブラジルとかは、確かに何人かで囲んできますが、それゆえに(私の定義によれば)組織的ではないような印象を受けています。
 「囲んで奪ってしまえ」っていうだけなら、なんか高度な作戦という感じではないですよね。それができるかどうかも、どちらかといえば(速いダッシュとかの)個人能力によるものでしょう。
 囲んでもしボールが取れないと、その分まわりは空いてますから、一気に守勢になります。南米なんかでは、「囲み」と「至近距離での早く速いバス回し」の対抗になって、見ていてすごく面白い試合になることがあります。
 

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