カバーについて

2002年11月9日
 昨日は、佐藤竹善のライブ放映をやっていた。
 メンバーは塩谷哲、高水健司、大儀見元、田中義人、大滝裕子。
 
 ほとんどカバーだったけど、演奏は悪いはずはないし、まあ楽しめた。
 高水の雰囲気が村上秀一の番組で見るのと違って柔らかいのがとてもステキ。大儀見元も松岡直也でやってた頃から見ているが、存在感も増してきている。こういう感じならドラムレスっていうのもアリだよね。
 中二娘もちょっと見てたらしいが、「キーボードの人がよかった」と言っていた。よくわかってんじゃん。

 ということでカバー曲についてだが、はっきり言って、別に佐藤竹善で聴く必然性をあまり感じない。

 基本的にカバーはオリジナルを超えるものが少ないのは定説となっており、数少ない例外といえば高中正義のマンボNo.5(爆。
 てゆうか、スタンダード化してしまった曲ならいいということであり、たとえば比較的新しいところではキャロルキングの一連の曲。
 そうでなければ、どうしてもオリジナルと比べてしまうことになる。

 ところで、椎名林檎のシングル「罪と罰」を入手したんだが、カップリング曲として「君の瞳に恋してる」がカバーされている。
 亀田誠治アレンジのこの音源については、やりたいことはすごくわかし、原曲のよさも生かされてると思うけど、やっぱりそれだけなわけで、林檎の力ある唄を耳にするとすごくもったいない気がする。
 「こんな風にやってみると面白い」っていうのもわかるけど、往々にして自己満足に陥る。
 これは村上秀一もそうで、たとえばソロアルバムのマンボNo.5など、中島ケイコの唄がなくてもっと長ければ、新たな決定版となっていたかもしれない。

 ということで、これからカバーする人は、オリジナルを越え、「これが新しいスタンダードだ!」「この曲といえば古今東西を見渡してもこの演奏に限る!」つーくらいの気概で臨んでもらいたいと思うのである。

 最近の(日本の)ミュージシャン事情ならそれは可能だろう。
(この前書いた森広隆のイズントシーラブリー、これはスタンダードだしライブだからどうやっても許されるけど、もう少し練ればすごくイイものだったと思う)
 

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