トルシエ日本代表最後の試合

　まあ、あんなもんでしょう。
　雨がずいぶん影響していたみたい。日本だけでなくトルコもパスはひどかったけど、中盤のプレスとディフェンス、そして球ぎわの強さはたいしたもんだ。
　条件が悪ければ日本は不利だわな。

　それにしても、やっぱり集中しきれてなかった。グループリーグ以上のモチベーションを持って望めといっても、そりゃ無理というもんでしょう。
　頭では死ぬほどわかってるんだが体がついて来ない、ってヤシだと思う。フィジカルコンディションも問題あったのかもしれない。

　どうしても勝たなきゃと思うとき、そしてこれなら勝てるはずと思うとき、どうしてもそうなる。
　韓国の気迫とか闘志とかいわれてるけど、「絶対に勝つぞ」とか思ってやってたわけではなく、まさに無我夢中で、どういうプレーをしたのか後で覚えていないような境地ではなかったか。それが真の集中というものだろう。（ゾーンに入る、ってやつね）
　
　
　ところで2トップを変えてきたスタメンだが、某サイトでも「これまで上手くいってるのになぜ変えるのか」という意見があった。
　すると「もし今までのままでやっていたらもっとヒドイことになってたのでは」という書き込みがあって、なるほどと思った。
　そうしたらNHKで岡田氏も、「バランスを崩してまでもモチベーションの刺激に賭けたんだろう」と言っていた。たぶんそうだろう。

　アレックスはチャンスも作ってたけど、前半なかばから機能していないときもあったし、後半はどうしてもFWを2枚にしたいだろうから、やっぱり交代はしょうがない。
　西沢はミスもあったけど90分間彼ならではのプレーをしてたんじゃない？
　市川を明神に代えてしまうと、稲本が残ってチームが攻撃的になりすぎてしまう？　両ボランチは守備的にしてバランスをとりたかったのか？　まだ0−1だったのは確かだが。
　稲本は背中が丸く、体が重そうだった。
　あと、相手が引いてスペースがないから、実は森島はそれほど期待できない。おそらくあのメンバーに賭けてみたんだろう。

　本当は、高さのあるFWか、ミドル／ロングシュートの得意な中盤かが欲しいところだったんだろうが、なんせ人材がいない。

　岡田氏や選手がいうように、失点の場面を別として、戦い方は全然間違っておらず、確かに押していた。
　でもやっぱり1点をもぎ取れないのが現在の力なんだろう。

　あと、フラット3を捨てたわけじゃない。それをベースとした応用をしてただけだと思う。ロシア戦以降もオフサイド取ってたし、ディフェンスの選手も「今までやってきたことは間違いじゃなかった」と言ってた。
　
　
　次の監督は大変だ。
　もし同じメンバーを集めて同じ布陣でやったとしたって、トルシエが指揮してないと同じパフォーマンスは出ないんじゃないかと思う。


PS
　何年かたってまたトルシエにやってもらいたいという気がします。8年後、やっとトルシエは今のヒディングの年齢であります。
　
　それにしても、トルシエに新橋のキムラヤでもらったサイン、探さないと。確かポストイットにしてもらったんだが。