椎名林檎その2

2002年4月20日
 基本的に凹んでおりますが、今は(酒のせいで?)少し元気であります。このすきにアップしてしまいましょう。巷に椎名林檎ネタが上がっているようなので便乗します。
 
 今日は中二娘が「勝訴ストリップ」、自分の部屋から発見したとのことで持ってきました。(私はこれの「本能」のみ、数回聞いただけです)
 娘によれば、やはり「無罪モラトリアム」の方がいいとのこと。
 もともと「歌舞伎町の女王」、次いで「丸の内サディスティック」、そして「本能」という順でお気に入りが変遷してたんですが、あっという間に「正しい街」がベストに踊り出ておりました。
 
 娘よ、オマエは正しい!
 なんでも、国語の授業で自分の好きな歌詞を持ってくるように言われてるそうで、上記のうち「歌舞伎町」か「丸の内」かで悩んでいましたが、「職員室に呼ばれるかも」と、結局はバンプにしたようです。(結構よく呼ばれてるらしい)

 さて、これらの曲なんですが、もう一度聞き直してみました。楽曲そのものは各人が判断すればよろしいので、他のことをコメントします。

 やっぱりリズムセクション命の演奏をしているわけですが、「本能」(というよりも「勝訴ストリップ」)のドラムはあの村石雅行だったんですねー。やっぱりスゴイです。
 しかーし、私としては以前「ドラムに光るものがある」と評したように、「無罪ストリップ」の河村コースケの方が好きですね。いさんも同じ事言ってましたが、アナタは正しい!。
 
 また、実はベースの亀田誠治、割と有名な人で実力は文句ありません。
 音はちょっと珍しくモーモー系です。つまりフェリックス・パッパラルディなんかそうでしたが、弾いた後でなんか音量が上がっていくような(ありえん!)輪郭のはっきりしない低音で、いつも後ろでモァーと鳴っているような・・・。フレージングもアレンジとマッチしててすごくいい感じです。
 ベースを始めたばかりの娘も、とてもカコいいといっておりました。
 

 そんな重箱の隅をつつくような聞き方をして何が面白いのか、と聞かれることがあります。
 でも、一応楽器をやってるとしょうがないんですよね。
 でもでも、「歌が命だ」ってことは誰よりもよくわかってるつもりです。
 
 大昔、マリーンの無料野外ライブに出かけたことがありました。そのときは雨で結局できなかったんですが、帰らずに残った客を至近距離に集めて、生歌のアカペラで何曲か歌ってくれました。それはそれはすごかったです。
 山下洋輔も旅日記本で、「バンドに命を吹き込むのはボーカルだ」と自らの経験を印象深く書いております。
 インストならフロントということになるでしょうか。
 
 しかし、その山下洋輔トリオに対してさえ、かつて色川武大が「山下以外のミュージシャンの音が邪魔だ」とハッキリコメントしております。

 全くその通り。音楽はまさに触発のされ合いでありまして、演るのなら単なるバックバンドではなく、いい音楽家と演らねばしょうがない。(矢野顕子もNHKの番組でそう言ってました。ジャズ至上主義を唱える人の主張もそこにあります)
 そういう意味で、私はウタダヒカルの(特にライブにおける)演奏を全く認めないし、ウタダ本人にとってもまったくもったいないことだと非常に残念なのであります。
 ドリカムの吉田美和はポンタと演ってますし、逆にポンタのごく最近の相手はTinaらしい。別にポンタが最高のミュージシャンとは思いませんが、こういった刺激的な組み合わせをぜひ期待するのです。
 
 でもいつもそういったいい出会いによるいい演奏ができるとは限らない。
 ウタダの母親であるフジケイコが「ヒカルの生歌はスゴイ」とコメントしていたように、むしろその場合は、バックなしで聴きたい気がします。

 ということで、もし私が今「正しい街」を聞かせていただくのであれば、バンドも結構ですけれど(もちろん悪くない)、ぜひアカペラで一回聞いてみたいもんだ、とこう思っているのです。
  

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