今日の日記

2002年3月31日
 いつどこで毒を吐くか自分でもわからないため、このシリーズでは、原則として素人さん(?)を相手にしません。多くの方々にすでに論じらていれる著名な日記を俎上に上げることにしています。

 ということで、今日は大御所のNICOさん(http://diary.note.ne.jp/14817/)です。日曜に更新されてましたので、次回は数日後でしょう。サクサクやってご本人の目にとまらないうちに早いとこ過去のものにしてしまいたいと思います。(ワタクシ結構小心者です)

 この方の日記は、マジ有料化候補の筆頭です。いやマジかどうかは知りませんが、本当にそれくらいのもんです。文章を読みなれた人であれば、まず気に入ると思います。それほど好き嫌いもないはずです。

 いつも皆さんの日記を読んで感心するのですが、よくもまあ普通の日常生活から細かい出来事や感情などを拾い上げてうまいこと書くもんです。特に女性の方。男には基本的に出来ない芸当と思うんですよね。

 ワタクシの私淑する坂口安吾師匠は昔こんなこと言ってました。
「俺の(というか男の)精神世界は見かけは大きくて立派な建築物かもしれないが、中はがらんどうで殺伐としている」
 対して女性はどうなのか、説明は不要と思います。(当然異論はあるでしょうが)
 確かに坂口安吾のエッセイとか評論は今もって燦然と輝いておりますが、小説はひどいもんですからね。おそらく日記を書かせてもツマランかったでしょう。(ちなみに私も師匠ゆずりです)

 で、WEB上の日記には基本的に3つのタイプがありまして、ひとつは自分の感情をメインに切々としっとりと書く方法。二つ目は物事中心に面白く斬っていくタイプ。3つ目は分類は違いますが、なんであれ詩のようなものにするやり方です。(もちろんこれらの中間というか複合技や、別なタイプもアリですが)
 2番目のタイプなら男も書ける可能性がありますが、女性の達人が大勢いらっしゃいます。その代表格がNICOさんです。

 とにかく不思議な楽しい文章(文体)でして、こんなの見たことがありません。
 バックナンバーを読んでみたんですが、書き始めた頃はまあ普通だったんですね。どうも去年の夏過ぎくらいから変身が始まったようです。完全オリジナルなんでしょうか? たぶんそうでしょうが、ノーベル賞を差し上げたいくらいなもんです。

 最近の語り口が語り口なので、ちょっとご本人の素顔が見えにくいところがあります。ですからかえって興味がわいてきます。
 内容はあまりデテールに偏することなく、落ち着いてます。あるいは動じないところがあると申しましょうか。どなたかが大物と評してましたが、ワタクシもそのように感じます。
 私の敬愛する父さん(http://diary.note.ne.jp/19151/)の3歳の時生き別れた妹という珍説もあるようですが、この際、真偽のほどはほっときます。バックナンバーを読みますとどんないきさつで現在の生活になったのかがわかるんですが、とにかく情熱的で行動力のある女性のようです。適応力も抜群と見ました。ニックさん、これからも大切にしてあげてくださいね。

 日々のタイトルも含めて、内容は文句のつけようがないほど完璧です。このタイプの日記にこれ以上のものを望むのはほとんど不可能なのではないでしょうか。
 どの日をとっても面白いです。ぜひ読んでいただきたい。NICOワールドの世界が時空に展開されます(なんか重複してますか? 頭痛が痛いみたいな)。
 大体において不思議な余韻を残すんですが、それがまたとてもイイんです。

(最近のものでは「驚愕の新療法オレ流メーテルセラピー」(2/5)とか「そうさオマエは夢追い人」(3/14)とか)

 OL生活を始められたとのこと、これからもお体に気をつけて楽しい日記を書いてくださいませ。
(でもあくまでマイペースでお願いします)
 

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