大バッハ考

2002年2月20日
ここ数日、フィギュアの演技のバックで流れる音楽に聞いたものが多い。庄司弁造の「ブリージン」とかオッと思ったし、ビバルディの四季や、バッハもトッカータとフーガとかあった。
しかーし、大愚作グノーのアベマリアだけは許せん! 至高の平均率が台無しじゃい!! ただでさえ今出回ってるスコアには後世の手になる1小節が付け加えられてるっちゅーのに! ほんと凡才はろくなことしねーな。

ということで怒っております。

こういうのにはですね、ゴールドベルク変奏曲ってどうでしょう。それぞれ短くてバリエーション(その名の通りネ)があるから、適当にアレンジしてくっつければいいんじゃないかしらん。演奏はグールドの死ぬ前のヤツね。イタリア協奏曲じゃあスタミナ持たんだろうな。

>Bacchusさん
ケルン・コンサート、私も昔好んで聞いておりました。ソロピアノなら山下洋輔もいいっすよ。
それより、バッハのアドリブソロは圧倒的です。そんなのあるのかって? あるんです。
たとえばブランデンブルグ協奏曲第5番第一楽章の長い長いチェンバロソロ。初めて聞いたときはジミヘンの再来かと思いました。あれはバッハ本人の即興演奏を楽譜にしたものです(と私は信じてます)。ネビル・マリナー指揮でサーストン・ダートが弾いているやつはオリジナルスコア版として有名ですが、こっちは驚くほど短く、衝撃的なソロです。
また、同第3番の第2楽章はコードが二つしか書かれていませんが、ここはバッハが即興演奏したといわれています。ところが、その和音二つをそのまま演奏してるアルバムもありまして、それを始めて聞いたときはひっくり返って驚いたもんです。(チャンチャンという感じね)

ところでですね、音楽は本来時系列ベースのものではないという意見があります。モーツアルトは「一瞬にして」音楽を聴き、それをスコアに記すと十何分間かの楽曲になる、って話、本人が言ってまして有名ですよね。いかにもそれらしいとは思いませんか?

いずれにせよ、バッハはカールリヒターとグレングールドにとどめをさしますな。この二人は、私の頭の中で鳴っている音楽、つまり聞きながらこう弾いてほしいと思っている音があるんですが、それを大きく超えておりまして、聞くたびに驚きがありますです。
 
 
PS 村主(スグリ)選手ですが、どうしてもフグリ選手と聞こえてしまうのは私だけでしょうか?
(と思ったら、2chで思い切りガイシュツでした)
 

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